CNS では, 各自のホームディレクトリ以下の利用できるファイル空間が最大1GByte, 100000ファイルに制限されており, それを超えた場合はログイン時に警告されます. ユーザは警告から1週間以内に制限以下にファイルを減らさないと, 以後ログインできなくなります.
また使用制限以下であっても, CNS では複数のユーザがファイル空間を共有しているので, 不必要なファイルは削除してください.
LaTeX ()やEmacs ()を利用すると, 自動的にバックアップファイルや処理経過を記録する ログファイルが生成されます. これらのファイルは,処理中には参照されますが, 処理後には不必要となるので消去してください. また, Cなどのプログラムのソースをコンパイルしたときや, LaTeXを利用した際にも, `a.out' などの実行ファイルやdviファイルが生成されます. これらのファイルは, ソースファイル (`file.c'や`file.tex') があればいつでも再現できるので, 長期間使わないときには消去してください. 表4.1 に消去すべきファイルの一覧を示します.
ファイルの種類 | 意味 |
#ではじまるファイル | Emacsがファイルを編集作業中に作成するファイルで,何らかの原因で Emacsが異常終了したときに残される |
~で終るファイル | Emacsが編集前の状態を保存しておくファイル |
.logで終るファイル | LaTeX処理時に生成されるファイル |
.auxで終るファイル | LaTeX処理時に生成されるファイル |
.dviで終るファイル | LaTeXの出力ファイル |
.oで終るファ イル | プログラムコンパイル時に生成されるファイル |
a.out | プログラムコンパイル時に生成される実行ファイル |
core | プログラムが異常終了したときに作られるファイル |
作業ファイルの中には, 一定期間経過すると, 自動的に消去されてしまうファイルがあります. これらのファイルを保存する場合は, moveコマンド() を実行して, ファイル名を変更しておく必要があります. 表4.2 に自動的に消去されるファイルの一覧を示します.
`core'ファイルは, アプリケーションが異常終了したときに作られるファイルで, 容量が非常に大きくなる可能性があります. 本来は解析してプログラムの異常の原因を調べるため に利用しますが, 特に解析する必要がない場合には消去してください. またホームディレクトリの.cshrcファイル に, 次のような1行を記述すると, coreファイルが生成されなくなります.
limit coredumpsize 0
現在のファイルの使用量を知るには quotaコマンドで -vオプション を指定して実行してください.
% quota -v <RET> Disk quotas for t02000tf (uid 29000): Filesystem usage quota limit timeleft files quota limit timeleft /a/fs0601a 1228800 1024000 1536000 7.0 days 102100 100000 150000 % quota Over disk quota on /a/fs0601a, remove 20480K within 7.0 days % _
ファイル空間の使用量(usage)はKByteで表されています. この例では,ファイルの使用制限1GByte,100000ファイルに対して, 1.2GByte,102100ファイル使用しています. このため後7日以内にファイル使用量を1GByte以下に減らすよう 警告が表示されています.
自分のディレクトリを, 他のユーザからも書き込みを許可するような 保護モードに設定することがあります. 他のユーザがそのディレクトリにファイルを作成する場合, CNS では0.1MByteしかファイル空間を使用できません. たとえ自分のホームディレクトリ以下が使用量制限に達していなくても, `disk quota exceeded' というエラーメッセージが表示されます.