カレントディレクトリ以外のディレクトリにあるファイルを操作する場合には, そのファイルがどのディレクトリにあるのか,そのディレクトリは ツリー構造の中のどの位置にあるのかを指定する必要があります.
ファイルの指定は``パス'' (path)を使って表します. パスを使ったファイルの指定方法には, ``絶対パス''と``相対パス''の 2つがあります.
絶対パスは,住所のように上位から目的の位置までを 絶対的に記述する方法です.
SFCの住所: 神奈川県 → 藤沢市 → 遠藤 → 5322 → 慶應義塾大学
例えば図3.5で, ルートからファイル`text1'までは 次のようにディレクトリを通ります.
経由ディレクトリ: / → home → t00000tf → language → english
絶対パスによるファイル`text1'の表し方は次のようになります.
絶対パス指定: /home/t00000tf/language/english/text1
絶対パスによる指定ではルートを基点とするので,カレントディレクトリがどこ であってもファイルの指定は同じ表現になります. またCNS 環境では各ユーザのホームディレクトリを 絶対パスで`/home/ログイン名/'または `~ログイン名/'と表せます. 例えばログイン名が`t02000tf'であれば, カレントディレクトリに関わらずホームディレクトリは `/home/t02000tf/'あるいは `~t02000tf/'と表せます.
例えば,Cドライブの`language'ディレクトリにある `text1'というファイルを指定する場合,次のようになります.
絶対パス指定: c:\language\text1
相対パスは,親等のようにある位置を基準にした場合の目的の位置を 相対的に記述する方法です.
親等: 親(1親等) → 祖父(2親等) → 叔母(3親等)