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cpacer

4.1 PSファイルのプレビュー

ファイルをPS形式に変換した後,内容が希望通りに変換されているか確認する ために,印刷するPSファイルのプレビューを行います. 特にプリンタから印刷されない場合などは, 正しくPS形式に変換されているかを確認する必要があります.

PSファイルのプレビューにはGhostviewかGhostscriptを利用します.ただし, Ghostscriptは縦長(portrait)のPSファイル表示用に作られているので,横長 (landscape)のPSファイルのプレビューを行う場合はGhostviewを利用してください.

4.1.1 Ghostview

GhostviewはGhostscript同様,PSファイルをプレビューするためのアプリケーショ ンで, 一般のPSファイルおよびEPSファイルをプレビューできます.

4.1.1.1 Ghostviewの起動

Ghostviewを起動するには次のようにPSファイルあるいは EPSファイルを引数にしてシェルでghostviewコマンドを実行します.

% ghostview [PSファイル] <RET>

またGhostviewはGhostscriptとは異なり,バックグラウンドジョブ([*])としても起動できます.

% ghostview [PSファイル] & <RET>

4.1.1.2 Ghostviewの終了

Ghostviewを終了させるには,`q'を入力するか,ポップアップメニューから[FILE] →[QUiT]を選択します.

4.1.1.3 Ghosetviewの操作

Ghostviewの表示例を図[*]に 示します.またGhostviewのウィンドウ上のボタンとそのポップアップメニューの 機能を次に示します.一部のポップアップメニューの機能は[ ] 内に示されたキーボード入力でも実行できます.

図: Ghostview

・File

Open... [ o ] PSファイルを開く.ウィンドウが表示されるので新たに開きたいPSファイルを選択します.
Reopen [ r ] PSファイルを開き直します.現在表示しているPSファイルを更新したときなどに用います.
Reopen [ r ] PSファイルを開き直します.現在表示しているPSファイルを更新したときなどに用います.
Print... [ P ] すべてのページをプリンタで印刷します.ウィンドウが表示されるのでプリンタ名を入力します.
Print marked pages... [ p ] マークしたページのみをプリンタで印刷します.ウィンドウが表示されるのでプリンタ名を入力します.マークしたページがない場合はすべてのページが印刷されます.
Save marked pages... [ s ] マークしたページのみをPSファイルとして保存します.ウィンドウが表示されるのでファイル名を入力します.マークしたページがない場合はすべてのページを保存します.

Copyright... Ghostviewのコピーライトを表示します.
Quit [ q ] Ghostviewを終了します.
Next [ f,<SPACE>,<RET> ] 表示ページを1ページ進める.

Redisplay [ .,C-l ] ウィンドウを再描画します.

Previous [ b,<BS>,<DEL> ] 表示ページを1ページ戻します
Center [ c ] ページの中心をウィンドウ中央に合わせて表示します.
Mark [ m ] 現在表示されているページをマークします.マークされたページ番号には`'が表示されます.

Unmark [ n ] 現在表示されているページがマークされていたら,マークを取り消します.



・Magstep [ +-,0,1,2,3,4,5 ]

拡大率を変えます.-55をポップアップメニューから選択します.キーボードから05を入力した場合,そのMagstepに変更されます.また+あるいは-を入力すると,Magstepを1ステップずつ上げたり下げたりできます.現在選択されているMagstepには`'が表示されます.

・Orientation

ページの表示形式を指定します.PSファイルにはあらかじめページの表示形式が指定されているものがあり,Ghostviewはその表示形式にしたがってページを表示します.表示形式があらかじめ指定されたものである場合,ポップアップメニュー上には `'が表示されます.また表示形式を指定されているもの以外に変更した場合には `'が表示されます. 特に表示形式が指定されていない場合は`'が表示されます.あらかじめ指定された表示形式以外を選択するにはマウスの中ボタンあるいはキーボードから<SHIFT>+↑,→,↓,←で指定する必要があります.またあらかじめ指定された表示形式に戻す場合はマウスの左ボタンあるいはキーボードから↑,→,↓,←で選択します.

Portrait [ <SHIFT>+↑,↑ ] 用紙を縦長に用います.
Landscape [ <SHIFT>+→,→ ] 用紙を横長に用います.
Upside-down [ <SHIFT>+↓,↓ ] ページの上下を逆転させます.

Seascape [ <SHIFT>+←,← ] Landscape表示されたものを180度回転させます.

Swap Landscape LandscapeSeascapeの機能を入れ替えます.

Media  


・Media

用紙を選択します.Orientation同様,PSファイルにはあらかじめ用紙が指定されているものがあります.Ghostviewはその指定にしたがって用紙を指定します.ポップアップメニュー上の表示もOrientationと同様です.特に表示形式が指定されている場合は`' が表示されます.あらかじめ指定されていない用紙を選択するにはマウスの中ボタンをプレスして表示されるリストから用紙サイズを選択します.

またボタンの横にある番号をマウスの中ボタンでクリックすることで その番号のページを表示できます. 表示中のページの画面に表示されていない部分を見るには, ウィンドウ下部と右部にあるスクロールバーをドラッグします. ページ表示領域内をマウスでクリックすると ページの一部分を拡大できます. 拡大される領域は左ボタン,中ボタン,右ボタンの順に大きくなり, 新しく起動される`zoom'ウィンドウに表示されます. 同様に`zoom'ウィンドウからでもさらに拡大できます.

4.1.2 Ghostscript

GhostscriptはPSファイルのプレビューを行うためのアプリケーションで,一般のPSファ イルおよびEPSファイル([*])のプレビューを行えます. Ghostscriptを起動するには次のようにPSファイルあるいはEPSファイルを引数 にしてシェルでgsコマンドを実行します.

% gs [PSファイル] <RET>

Ghostscriptが起動されると出力用のウィンドウが開き,1ページ目が表示されます. 次のページを表示するには,メッセージにしたがって<RET>を押します. 最後のページを表示し終るとGhostscriptのプロンプト`GS>'が表 示されます.quitを入力すると出力用ウィンドウが閉じて Ghostscriptが終了します. 標準的な画面出力の例を次に示します.

% gs assignment.ps <RET>
Aladdin Ghostscript 5.50 (1998-9-16)
Copyright (C) 1998 Aladdin Enterprises, Menlo Park, CA.All rights reserved.
This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details.
Loading NimbusRomNo9L-Regu font from /usr/local/share/ghostscript/5.50vfli
b/fonts/n021003l.pfb... 2184988 852664 1450696 152976 0 done.
Loading NimbusSanL-Regu font from /usr/local/share/ghostscript/5.50vflib/f
onts/n019003l.pfb... 2426092 1073508 1450696 155662 0 done.
>>showpage, press  to continue<<
GS> quit <RET>
% _

表示しようとしているPSファイルを Ghostscriptが解釈できずにエラーとして処理した場合,出力用ウィンドウ に何も表示されず,Ghostscriptを起動したシェル上にエラーメッセージが表示 されることがあります. このような場合は, もう一度PS形式への変換方法を確認します.

Ghostscriptのエラーモードから抜けるには,Ghostscriptのエラーモードのプ ロンプト`GS<N>'に続けて,quitと入力します.