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3.5 ウィンドウダンプ -- Xwd, XV, snapshot

画面上のウィンドウイメージを画像ファイルとして保存することを,ウィンド ウダンプを取るといいます.UNIX上ではコマンド,またはアプリケーションを利用 してウィンドウダンプを取る方法があり,画面に表示されたものをレポートに 引用したいときなどに利用します.

3.5.1 Xwd

xwdコマンドはウィンドウダンプを取るためのコマンドです. xwdコマンドで作成したウィンドウダンプは,XWD形式で 保存されます. Xwd を利用するには次のように入力します.

% xwd [オプション] [ファイル名] <RET>

3.5.1.1 オプション

-out ダンプ結果をファイルに出力します.この指示がない場合, xwdコマンドは標準出力([*])にダンプの結 果を出力します.通常,XWD形式のファイルには.xwdという拡張子 をつけます.
-frame タイトルバーや周囲の枠を含めてダンプします.
-root 画面全体を自動的にダンプします.

% xwd -out display.xwd <RET>
% _

コマンドを実行するとマウスカーソルの形が`+'に変わるので, マウスカーソルをダンプしたいウィンドウ上に移動し,クリックします. ダンプを取りはじめるときに音が鳴り,ダンプが終了すると再度音が鳴ります. オプションに-rootを指定した場合は,マウスで選択せずに画面全体 をダンプします.

このとき,カーソルは画像ファイルに含まれないで,ダンプを取るウィンドウ の上に他のウィンドウが重なっていると,その通りにダンプされてしまいます. xwdコマンドを実行する前に,ダンプするウィンドウが完全に見 える状態にしておきます.

3.5.2 XV

画像操作編集ツールであるXV ([*])の[Grab]を用 いてもウィンドウダンプを取とれます.XVは各種画像ファイル形式で出 力できるため,ダンプした画像は印刷可能なPS形式([*]) にも変換して保存できます.

3.5.3 snapshot

SGI O2 (otwo??)では,画面上のウィンドウダンプ を取る際に,snapshotというアプリケーションを利用できます.

起動

snapshotを起動するには,次のよう入力します.

% snapshot & <RET>
% _

すると`snapshot'と書かれた小さなウィンドウが表示されます (図[*]).なお,このウィンドウは <ALT>と[F7]を同時に押した状態で ドラッグにより移動できます.

図: `snapshot'ウィンドウ

3.5.3.1 実行

  1. `snapshot'ウィンドウ上でマウスの左ボタンをプレスしたままドラッグすると 赤い枠が現れるので,そのまま取り込みたい画面の一端まで移動し,ボタンを リリースします.この操作で赤い枠の一方の角が固定されます.

  2. `snapshot'ウィンドウ上にマウスを戻し,赤い枠の反対側の角をドラッグし, 取り込みたい画面の逆の端でボタンをリリースして枠を固定します. (1)と(2)の操作 により,取り込みたい画像を赤い枠で指定します.

  3. 取り込みたい画像が赤い枠の中に収まったら,`snapshot'ウィンドウ上 でマウスの右ボタンをクリックします.表示されるメニューから[Snap as snap.rgb]を選択すると,取り込んだ画像がsnap.rgbというファ イルに保存されます.

取り込む画像を指定した後に枠の微調整を行う場合,まずマウスカーソルを `snapshot'ウィンドウ上に移動します.次に<SHIFT>を押しながらマウスカー ソルを赤い枠の上に合わせ,左ボタンをドラッグして枠のサイズの変更や移動 を行います.

続けて違うウィンドウダンプを取り込むと,snap.rgbは上書きさ れてしまうので,`snapshot'ウィンドウ上でマウスの右ボタンをクリックし, 表示されるメニューの[New file name]を選択して別の保存ファイル名を設定 します.

3.5.3.2 終了

`snapshot'ウィンドウ上でマウスの右ボタンをクリックし,表示されるメニュー から[Exit]を選択します.