コンピュータは,情報をデジタル化することで, 文字の他に画像や動画などのさまざまな形態の情報を 扱えます.このようにデジタル化されたデータを統合したものをマルチ メディアデータといいます.
マルチメディアデータには,質を重視したり,データ量 を最小限におさえたい場合など,それぞれの使用目的によってさまざまな保存形式が あり,利用できるアプリケーションも異なります.
画像や動画,音声データをデジタル化する利点としては, 複製の際の劣化がすくない, データの修正が行いやすい,ネットワークを経由してデータを大量に配信できるなど があげられます.近年では,コンピュータの高性能化により, 通信・放送・出版などの業界において既存のメディア にかわる手段として幅広く利用されています.
コンピュータで扱えるマルチメディアデータは,大きく3つに わけられます.
画像データには構造・色の記述方法と・圧縮方法 の違いによってさまざまな種類のファイル形式があります. それぞれの特徴を生かし,目的に合わせて形式を 選択できます. 画像ファイルの性質についてはを, CNS で使えるアプリケーションについてはと SFC AV ガイドを参照してください.
音声データは, 人の声や音楽などのアナログ音声信号を変換してデジタルデータとして 記録するものや,音色,音程などをデジタル化した音楽信号を記録する ものなど,保存方法や圧縮方法によってさまざまなファイル形式があります.
デジタルデータではパラパラ漫画のように 静止画像を連続的に表示することで動画データを表しています. ファイル形式や利用するアプリケーションに よってひとつひとつの静止画像の 生成方法に違いがあります.
動画ファイル形式の概要についてはを, 動画データを扱うために必要な アプリケーションやメディアセンター内の機器 についての詳細はSFC AV ガイドを参照してください.