Windowsの操作/Windowsの基本操作/Windowsの基本構成

WindowsNTにログオンしたりWindows98を起動すると,図2.4のようにデスクトップ,アイコン,ウィンドウなどが表示されます.ここでは一般的なWindowsの用語などについて説明します.



図 2.4:Windows画面
図 2.4:Windows画面


2.4.1 デスクトップ

画面の背景の部分を``デスクトップ''と呼びます.デスクトップには,さまざまなアイコンやウィンドウが表示されています.

2.4.2 アイコン

``アイコン''は,アプリケーションやフォルダ,ファイルなどを視覚的に表したものです.アイコンをダブルクリックすると,アプリケーションが起動したり,フォルダやファイルの内容が表示されます.次におもなアイコンとその名称を説明します.

ファイルアイコン

アプリケーションで作成したファイルを表します.

フォルダアイコン

UNIXのディレクトリに相当するフォルダを表します.

マイコンピュータアイコン

Windowsに関するさまざまな設定を行うフォルダアイコンやドライブアイコンが保存されています.

ドライブアイコン

マイコンピュータアイコンの中に格納されており,フロッピーディスク,ハードディスク,CD-ROMなど,ファイルを保存するドライブ装置を表します.Windowsでは各ドライブにアルファベット1文字が割り当てられ,これを``ドライブレター''と呼びます.CNS のWindows環境のコンピュータの場合,フロッピーディスクドライブには`A',ハードディスクドライブには`C',CD-ROMドライブには`D'もしくは`S',DVD-RAMドライブには`T',ホームディレクトリには`Z',メディアサーバには`Y'が割り当てられています.

なお,Windowsの場合,フォルダの区切りにはUNIXでの`/'とは異なり`'を利用します.Windowsでのファイル指定方法を表2.1に示します.


表 2.1: UNIXとWindowsのファイル指定方法の違い

OS指定方法
UNIX /home/t01000tf/report/kadai.tex
Windows A:\kadai.tex(フロッピーディスクドライブの場合)
C:\reportkadai.tex (ハードディスクドライブの場合)
D:\kadai.tex(CD-ROMドライブの場合)
R:\kadai.tex(DVD-RAMドライブの場合)
Y:\kadai.tex(メディアサーバの場合)
Z:\reportkadai.tex(Zドライブの場合)


ショートカットアイコン

UNIXのシンボリックリンクに相当する``ショートカット''を表します.このアイコンをダブルクリックすると,リンク先のアイコンをダブルクリックするのと同じ効果が得られます.

ごみ箱アイコン

削除するファイルやフォルダが一時的に格納される特別なフォルダを表します.ファイルやフォルダの削除方法は3.2.4 を参照してください.

2.4.3 ウィンドウ

``ウィンドウ''は,ファイルやフォルダの内容を表示する四角形の領域です(図2.5).ウィンドウの一部をクリックして選択すると,画面の一番手前に表示され,操作できます.


ウィンドウ各部の名称


次にウィンドウ各部の名称を説明します.

  • タイトルバー

    ウィンドウの名称が表示されます.ドラッグするとウィンドウを目的の場所に移動できます.ダブルクリックすると最大化ボタンを押すのと同じ効果が得られます.

  • メニューバー

    メニューバーには,新しいファイルを開いたり,ウィンドウを閉じるなどのさまざまな操作を行うためのメニュー項目が格納されています.

    これらのメニューは<ALT>とその他のキーの組み合わせでも選択できます.例えば,メニューバーから[ファイル(F)]→[閉じる (C)]を選択するには, <ALT>を押しながら f に続けて cを押せば選択されます.メニュー項目の名称の括弧内には,これらキーボードによる操作を行うための英数字が表示されています.

  • スクロールバー

    ウィンドウ内の表示部分を変更するときに利用します.

  • 最小化ボタン

    クリックするとウィンドウはボタン化されてタスクバー上に格納されます.タスクバー上のウィンドウ名が表示されているボタンをクリックすると,もとの状態に戻ります.

  • 最大化ボタン

    クリックするとウィンドウが画面に最大表示されます.再びクリックすると,も との大きさに戻ります.

  • 閉じるボタン

    クリックするとウィンドウが閉じます.アプリケーションの場合は,そのアプリケーションが終了します.

2.4.4 タスクバー


``タスクバー''(図2.6)は,スタートボタン,ボタン化されたウィンドウ,タスクトレイにより構成されます.


図 2.6:タスクバー
図 2.6:タスクバー

次にタスクバー各部の名称をあげて説明します.

スタートボタン

クリックすると,アプリケーションの起動やWindowsの終了,Windowsの設定,ファイルの検索など,Windowsに関する基本的な操作を表示する`スタートメニュー'が表示されます.(図2.7).


図 2.7:スタートメニュー
図 2.7:スタートメニュー

ボタン化されたウィンドウ

`最小化ボタン'を押したウィンドウは,ボタン化されてタスクバーに格納されます.クリックするとウィンドウがもとの状態に戻ります.

タスクトレイ

`タスクトレイ'には,時計やWindows起動時に実行されるプログラムのアイコンが表示されます.

2.4.5 ファイルやフォルダの検索

ファイルやフォルダの場所を検索するには,メニューバーから[ツール]→[検索]→[ファイルやフォルダ]を選択して表示されたウィンドウ(図2.8)で検索条件を入力して[検索開始(I)]をクリックします.検索条件にはファイル名には文字列だけでなく,メタキャラクタの`*'も利用できます.


図 2.8:検索ウィンドウ
図 2.8:検索ウィンドウ