UNIXの操作/UNIXの応用/UNIXでのフロッピーディスクの利用

ここでは,CNS のUNIX環境におけるフロッピーディスクの利用方法について説明します.Windows,Macintosh環境におけるフロッピーディスクの利用についてはそれぞれ第IV部 4.3第V部 4.3を参照してください.

4.5.1 フォーマットの方法と操作

新品のフロッピーディスクの場合には,DOSフォーマットされているのでそのまま利用できますが,それ以外の種類のフロッピーを使用するためにはフォーマットを行う必要があります.ここではUNIX環境でのフォーマットについて説明します.

CNS でフロッピーディスクをフォーマットするにはzz???,z???,u???のホストを利用します.

%fdformat -[オプション]<RET>
フロッピーの種類に合わせてオプションを指定します.フォーマットが終了したら,フロッピーディスクドライブのボタンを押してフロッピーディスクを取り出します.


オプション

-dH 2HDディスクを1440Kbyteにフォーマットする
-dl 2DDディスクを720Kbyteにフォーマットする

ネットワークを経由してコンピュータを利用している場合,フロッピーディスクは使用できません.必ずフロッピーディスクのあるホストにログインして操作してください.

4.5.2 mtoolsコマンド

メディアセンターに設置されているSPARCStation (z???),Ultra10 (u???)や,特別教室に設置されているUltra30(zz???)では,mtoolsコマンドを利用してフロッピーへのデータ書き込み,読み込みができます.mtoolsコマンドの一覧を表4.9に示します.


表: mtoolsのコマンドの一覧
コマンド 機能
mread フロッピーからのデータ読み込み
mwrite フロッピーへのデータ書き込み
mdir フロッピーのカレントディレクトリのファイルを表示
mcd フロッピー側のカレントディレクトリを変更
mtype フロッピー内のファイルの内容を見る
eject フロッピーの取り出しを行う(z???)

mreadコマンドとmwriteコマンドの書式を次に示します.最初に指定するファイル名がコピーする元ファイル名であり,2番目に指定するファイル名がコピー先のファイル名です.同じファイル名のままコピーする場合にはドット(`.')を入力します.

%mread a:[フロッピーでのファイル名] .<RET>
%mwrite [ホームディレクトリでのファイル名] a:[フロッピーでのファイル名]<RET>

次にmreadmwriteコマンドの実行例を示します.

%mread a:report1.tex .<RET>
Copying report1.tex
%mwrite report2.tex a:report2.tex<RET>
Copying report2.tex
% _

mtoolsコマンドを利用したファイル転送では,日本語文字コードを自動的に変換しないため,nkfコマンドを利用して日本語文字コードを変換する必要があります.