LaTeX/LaTeXによる文書の構成/章立て

文書を作成する場合,記述内容によって段落を分け,さらにそれらの段落をひとまとまりにして章や節を設定します.

\章立てコマンド{章の名前}

3.1.1 章立てコマンドの種類

LaTeXには章立てのために表3.1のような7種類の章立てコマンドが用意されます.それぞれ標題を引数として指定します.


表 3.1: 章立てコマンド一覧
章立てコマンド一覧


jarticle文書クラスを利用する場合は \chapterコマンドは使用できません.

3.1.2 章立てコマンドの論理的階層構造

章立てコマンドは1回使用されるごとに出力される番号をカウントします.また上位レベルのコマンドが使用されると,それ以下のレベルの番号はクリアされます.これは章立てコマンドが階層構造になっているためです.この考え方を図3.1に示します.


図: jarticle文書クラスの章立ての論理的階層構造
図:
 jarticle文書クラスの章立ての論理的階層構造


このような構造を持つため,上位レベルの章立てコマンドの影響を受ける \subsectionなどの下位レベルの章立てコマンドを始めに使用すると,次のように`0'が出力されてしまうので注意してください.ただし \partコマンドだけは下位レベルの付番には影響をおよぼすことはありません.



\subsection{失敗例}

\section{節の標題}

\subsection{また1から}

このようにカウンタが
リセットされます.



0.1 失敗例
1 節の標題
1.1 また1から
このようにカウンタがリセットされます.