LaTeX/LaTeXによる文書の整形/改行,改段落,改ページ

ここでは改行,改段落,改ページの方法について説明します.

2.8.1 改行

LaTeXでは文書クラスで定義された1行の長さに合わせて自動的に改行が行われます.そのためソースファイル中の改行は半角空白と同様,基本的に意味をなさないです.整形後の文書イメージで意図的に改行したい場合には,改行コマンド`\\'を用います.

ソースファイル中の改行は整形後のイメージでは基本的に意味をなしませんが,1行が長すぎるとLaTeX処理が失敗することがあります.必ず適当な位置で改行してください.


2.8.2 改段落

LaTeXは,ソースファイル上の改行2つ分以上の空行を段落の区切りとみなします.また\parコマンドを使用しても段落分けができます.この場合はソースファイル上での改行は必要ありません.段落が変わると自動的に字下げ(Indentation)が行われます.字下げをしない場合は\noindentコマンドをその段落の先頭に挿入します.

空行は2行以上あっても1行としてみなされます.つまり整形後の文書イメージで縦方向に余白を入れたくても,ソースファイル中の2つ以上の改行あるいは空行は意味をなしません.任意の大きさの縦方向の空白を入れる方法は 2.2.2を参照してください.


2.8.3 改ページ

文書途中で意図的に改ページするコマンドを表2.13に示します.なお,\samepageコマンドはLaTeXによる自動改ページを抑制するため,前後のページの体裁が悪くなることがあるので注意してください.



表 2.13: 改ページコマンド
コマンド 効果
\newpage 強制的に改ページする
\clearpage 配置していない表や図を出力してから改ページする
\cleardoublepage jbookクラスなどにおいて必ず奇数ページからはじまるように改ページする
\samepage このコマンド前後で改ページが起こらないようにする


次に改行,および改段落の例を示します.


改行は普段はあまり意識しなくてもいいのですが,
そのときの気分によって,
ここ改行したいなぁと思うときもあるでしょう.
そんなときは迷わず\verb+\\+コマンドを
使えばいいんです.
ここにコマンドを書きます.\\
ほら改行してるでしょ?

段落の境目は空行や改行2つ分です.
段落の頭はインデントされて表示されます.

また,改段落には\par
\verb+\par+コマンドも使えます.

普通は改段落すると
自動的にインデントされます.これを避けるためには
\verb+\noindent+コマンドを使用します. 

\noindent そうすると空行があっても
インデントは行われません.

なお効果があるのはその段落だけです.

改行は普段はあまり意識しなくてもいいのですが,そのときの気分によって,ここ改行したいなぁと思うときもあるでしょう.そんなときは迷わず\\コマンドを使えばいいんです.ここにコマンドを書きます.
ほら改行してるでしょ?

段落の境目は空行や改行2つ分です.段落の頭はインデントされて表示されます.

また,改段落には

\parコマンドも使えます.

普通は改段落すると自動的にインデントされます.これを避けるためには \noindentコマンドを使用します.

そうすると空行があってもインデントは行われません.

なお効果があるのはその段落だけです.