Emacsでは,M-xに続けてコマンドを入力することにより,さまざまなコマンドを実行できる.M-xを入力すると,ミニバッファにカーソルが移動するので,コマンドを入力して<RET> を押す.
Emacsのコマンドはコマンド名で機能を表現しているため,実行するために長い名前を入力しなければならないが,補完機能を使うことで簡単に入力できる.
M-xの後のコマンド名の入力やファイル名の入力の際に,ある程度まで入力したところで<TAB> を入力すると,確定できるところまで補完し,複数の候補がある場合にはウィンドウに表示される.
また,C-x C-f, C-x iなどによるファイル名の入力の際にも補完機能を利用できる.
例えば,M-xを入力した後に<TAB> を入力すると,図3.1のようにEmacsコマンドの一覧が表示される.