next up previous contents
Next: 2.5 広範囲の削除と取り出し Up: 2. ファイル, バッファの操作 Previous: 2.3 マルチバッファとマルチウィンドウ



2.4 マークとリージョン


Emacsでは,``マーク''と呼ばれるものをバッファの中に指定できる.マークと現在のカーソルの位置にはさまれた部分を``リージョン''と呼び,2つを組み合わせることにより,文章範囲を指定できる.



表 2.4: マークとリージョン
キー操作 意味
C-<SPACE>C-@ マークの設定
C-x h バッファ全体をリージョンにする
C-x C-x マークの移動


マーク,リージョンの設定 -- (C-<SPACE>, C-@)


マークは,範囲選択の際に用いられ,始点であるという意味を持つ.また,現在カーソルがある部分を終点として,マークと終点との間の選択範囲のことをリージョンと呼ぶ. C-<SPACE>またはC-@によって,現在カーソルのある位置にマークを設定できる.また,C-kなどでテキストを削除した場合や,検索や置換などをしたときは,その作業の開始地点に自動的にマークがセットされる.リージョンはマークと現在のカーソル位置にはさまれた部分であるが,C-x hを入力することでバッファ全体をリージョンに設定できる.


図 2.6:マークとリージョン
図 2.6:マークとリージョン



マークへの移動 -- (C-x C-x)


C-x C-xによって,マークとカーソルの位置を入れ換え,マークのあった位置にカーソルを移動できる.C-<SPACE>を入力するとマークの位置は更新されるが,Emacsは以前のマークの位置を保存している.C-uC-<SPACE>を連続して入力することにより,過去のマークの位置へさかのぼって移動できる.



next up previous contents
Next: 2.5 広範囲の削除と取り出し Up: 2. ファイル, バッファの操作 Previous: 2.3 マルチバッファとマルチウィンドウ