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3.2 .cshrcの設定ファイル

.cshrcファイルは,シェルが起動するたびに読み込まれるシェルの設定ファイルである.このファイルでは,常に設定しておきたい環境変数やシェル変数,エイリアスの設定などを行う. .cshrcファイルで設定することができる主な項目を次に挙げる.

3.1.cshrcファイルの例を挙げる.


図: .cshrcの例
source /usr/local/lib/setup/.cshrc # この1行は消さない
set prompt="%m:%c% " # プロンプトの設定
set history = 500	# ヒストリの記憶回数を500回に設定
set path = ($path  /bin  /bin/script)	# パスの設定

setenv PAGER less	# manコマンドなどで利用するページャをlessに設定
setenv TEXINPUTS /pub/local-guide/cns/1997/style/:$TEXINPUTS
# 環境変数によるLaTeX のスタイルファイルの設定

# 常に利用するエイリアスの定義
alias mew "mule -e mew"
alias dir "ls -l | more"
alias sdisp "setenv DISPLAY \!*\:0.0"

3.2.1 .cshrcファイルを記述するにあたっての注意

.cshrcファイルを記述するにあたっては次のような点に注意してほしい.

% source ~/.cshrc<RET>
% _
sourceコマンドを使用して設定の変更が反映されるのは,コマンドを実行したウィンドウのみである.


3.2.2 毎回実行したいコマンドの起動

.cshrcファイルでは,シェルの起動時に毎回実行したいコマンドを設定できる.

.cshrcファイルにxbiffなどのX Window Systemを利用したアプリケーションを記述しないこと.起動できない場合(rloginした時など)にもコマンドが実行されてしてしまうためである.また, rloginコマンドを記述してしまうとリモートログインしたホストでさらに.cshrcを読み込んでリモートログインがループして行われてしまうので絶対に記述しないこと.


3.2.3 環境変数

アプリケーションの中には環境変数に指定された値によって動作を変えるものがある.そのようなアプリケーションを常にある設定で利用する場合には, .cshrcファイルで環境変数を設定しておく.

なお,環境変数については,第II部 2.5.10を参照のこと.


3.2.4 シェル変数

tcshは,pathhistoryなどの定義済みシェル変数に特定の値を設定することで,シェルの実行環境を規定することができる.これらの変数の指定を.cshrcファイルに記述しておくことで,常に同じシェルの実行環境を利用することができる.

なお,シェル変数については,第II部 2.5.10を参照のこと.



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