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3.1 シェルのカスタマイズ

CNSの標準環境では,ユーザが利用するシェルとしてtcshコマンドが利用されている.シェルは他にもあるが,ここでは標準で設定されている tcshのカスタマイズについて述べる.なお,シェルに関しては第II部 2.5に基本的な利用方法を示してある.

tcshではホームディレクトリの下の.cshrc.login.logoutの3つのファイルを作成すると,シェルの起動時やログイン,ログアウト時に,特定のコマンドの実行や環境設定を行うことができる.これらのファイルは一種のシェルスクリプトである.

シェルのカスタマイズに関するファイルの一覧を表3.1に示す.これらのファイルを目的にあわせて編集することで設定を行う.


表 3.1: シェルのカスタマイズに関するファイル
ファイル名 ファイルの内容
.cshrc シェルが起動されるたびに実行されるスクリプト
.login ログイン時に1度だけ実行されるスクリプト
.logout ログアウト時に実行されるスクリプト


なお,.cshrc.loginはともにシェルの起動時に実行されるが,.cshrcが毎回実行されるのに対し,.loginはログイン時に1度だけ実行される.



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