CNSの標準環境では,ユーザが利用するシェルとしてtcshコマンドが利用されている.シェルは他にもあるが,ここでは標準で設定されている tcshのカスタマイズについて述べる.なお,シェルに関しては第II部 2.5に基本的な利用方法を示してある.
tcshではホームディレクトリの下の.cshrc, .login,.logoutの3つのファイルを作成すると,シェルの起動時やログイン,ログアウト時に,特定のコマンドの実行や環境設定を行うことができる.これらのファイルは一種のシェルスクリプトである.
シェルのカスタマイズに関するファイルの一覧を表3.1に示す.これらのファイルを目的にあわせて編集することで設定を行う.
|
なお,.cshrcと.loginはともにシェルの起動時に実行されるが,.cshrcが毎回実行されるのに対し,.loginはログイン時に1度だけ実行される.