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2.3 UNIXの利用方法

ユーザはUNIX環境のコンピュータ(以下UNIXワークステーションと表記)を利用する上で,コンピュータの利用開始の手続きである``ログイン''と,利用終了の手続きである``ログアウト''の方法を最低限知る必要がある.詳しいUNIX環境のコンピュータの操作方法については,第II部 1 を参照すること.


2.3.1 ログイン

コンピュータの利用を開始するには,まず利用する人間(ユーザ)が誰なのかをコンピュータに知らせる``ログイン''という利用開始の手続きをする必要がある.コンピュータを他の人が利用していなくて,新たに使い始められる状態にある場合,画面は図2.1のようになっている.この状態をログイン画面という.



図 2.1:UNIXワークステーションにログインできる状態
図 2.1:UNIXワークステーションにログインできる状態

画面が真暗な場合は,マウスを動かすか,何かキーを押してみる.それでも暗いままであればディスプレイの電源が入っているか確認する.まったく反応がない場合は,メディアセンター(内線 2512)もしくはCNSコンサルタント(内線 2519)に連絡すること.

ログイン画面の中に表示されている`Login:'と`Password:'の後にログイン名とパスワードを入力することでユーザの認証が行われる.次にログイン名とパスワードについて説明する.


ログイン名

ログイン名は学生1人1人に与えられているものであり,学部,入学年度,学籍番号の一部,名前のイニシャルで構成されている.これは各ユーザに固有なものであり,CNSで同じログイン名を持つユーザは存在しない.


パスワード

パスワードとは銀行のキャッシュカードの暗証番号と同じような役割をするもので,ログイン名を入力したユーザがそのログイン名の本当の持ち主であることを認証するために必要なものである.したがって,他人にパスワードを絶対に教えてはいけない.パスワードが他人に知られてしまった場合,悪用される可能性もあるので,早急にyppasswdコマンドを使ってパスワードを変更すること.

ログイン画面での入力

1.
ログイン名の入力
ログイン名を入力する前に,ログイン画面の中の`Login:'の後に,`|'があることを確認する.`|'が`Password:'の後にあるときは,<RET> を押すことで`Login:'の後へ`|'を移動できる.このとき,ログイン画面の中に``login incorrect''というエラーメッセージが表示されるが気にする必要はない.`|''の位置を確認したら,ログイン名を入力する.ログイン名を入力した後に<RET> を押すことで,コンピュータにログイン名が伝えられる.
2.
パスワードの入力ログイン名を入力した後,`|'が`Password:'の後に移り,パスワード入力待ちの状態になる.パスワードは,他のユーザに知られないように,入力してもログイン画面には何も表示されないため,画面で入力の確認はできない.パスワードを入力し<RET> を押すと,ユーザの認証が行われ,認証に成功すると画面が切り替わり,コンピュータを利用できる.

ログイン名やパスワードの入力に間違いがある場合,認証に失敗し,ログイン名の入力からやり直すことになる.間違えた場合は,<BS>を押すと1文字消去,C-uを押すと全文字消去できる.<CAPS><かな>などのキーが押されていると正しくパスワードを入力できないことがあるので注意すること.

何度入力し直してもログインできない場合,パスワードを覚え間違えている可能性がある.このようなときは,メディアセンター(内線2512)に連絡すること.


2.3.2 ログアウト

UNIXワークステーションでの作業を終了するときには,``ログアウト''という利用終了の手続きをする必要がある.ログアウトする際には,左上に表示されている`CONSOLE'ウィンドウで次のように入力する.

% logout<RET>

ログアウトに成功した場合には,画面が切り替わりログイン画面(図2.1)が表示される.ユーザはそのことを確認してからコンピュータを離れること.何らかのトラブルでログアウトできない場合は,メディアセンター(内線 2512)もしくはCNSコンサルタント(内線 2519)に連絡すること.ログインしたままコンピュータを放置してはいけない.

休祭日や深夜など,自分がログアウトした後に誰もコンピュータを使わないことが明らかなときは,節電のためログアウトした後にディスプレイの電源を切ること.


利用上の注意

CNSのコンピュータは多くのユーザが共有しているものであり,その数は限られているため,食事に行く際など席を離れる場合には,必ずログアウトすること.ログインしたままコンピュータを放置したり荷物を置いたりすることでコンピュータを占有する,``席取り''のような行為は絶対に行わないこと.

ログインしたままコンピュータを離れることは,他のユーザに対して迷惑となるばかりか,悪用される可能性がある.大変危険なのでコンピュータから離れるときは,必ずログアウトすること.

2.3.3 Indy,O2でのログアウト

λ18特別教室およびメディアセンターに設置されているSGI Indy(indy??)と,λ11特別教室に設置されているSGI O2 (otwo??)では,ログインの操作は他のUNIXワークステーションと同じだが,ログアウトの方法が異なる.ログアウトするには,まず画面の左上にあるツールチェスト(図2.2)の中の[デスクトップ]という項目にマウスカーソルを移動し,マウスの左ボタンをクリックする.するとさらに詳しいメニューのリストが表示されるので,その中から[ログアウト]を選択し,図2.2のような`Confirm'ウィンドウが表示されたら,マウスで[はい]をクリックする.[いいえ]をクリックするか<RET> を押すと,ログアウトは行われない.


図 2.2:ツールチェストと`Confirm'ウィンドウ
図 2.2:ツールチェストと`Confirm'ウィンドウ

Indy,O2では`Confirm'ウィンドウにおいて[はい]を選択しなければログアウトできない.また,`Confirm'ウィンドウは出てくるまでにしばらく時間がかかる場合があるので注意すること.



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