next up previous contents index
Next: 2.7 画像の表示 Up: 2. ペイント系画像ツールの利用 Previous: 2.5 カメラからの画像作成


2.6 ルートウィンドウへの画像の表示

画像を表示するには,通常,xvなどの画像表示ツールを利用する. 画像をX Window Systemのルートウィンドウ ()にも表示できる. ここでは,ルートウィンドウに画像を表示するためのコマンドについて 説明する.

各コマンドの違いは,扱える画像ファイル形式である. また,指定できるオプションにも違いがある. そのことに注意して,各々のコマンドを区別して使用する.

   
2.6.1 xloadimageコマンド

 

xloadimageコマンドは X Window System上で画像ファイルを表示するためのコマンドであり, ルートウィンドウに画像を表示できる.使い方は次の通りである.

% xloadimage -onroot [ファイル名]<RET>
-onrootオプションを指定すると,ルートウィンドウに[ファイル名]で指定し た画像が表示される.それ以外の場合には,新たにウィンドウが表示され,そ こに画像が表示される.

xloadimageコマンドで扱える画像ファイル形式には, GIF,JPEG,PBM,PGM,PPM,XBM,XWDなどがある.




   
2.6.2 xsetrootコマンド

 

xsetrootコマンドはルートウィンドウの設定を行うためのコマンドである. 例えば,XBM (X11 Bitmap)形式の画像ファイルをルートウィンドウに表示したり, 自分で作成したビットマップをマウスカーソルとして使うように設定できる. 次に書式を示す.

% xsetroot [オプション] [ファイル名]<RET>

オプション

-bitmap ルートウィンドウに画像ファイルを表示する.
-cursor マウスカーソルを指定するビットマップファイルに変える.
-solid 背景の色を別の色に変える.



   
2.6.3 xpmrootコマンド

 

xpmrootコマンドは,XPM (X11 Pixmap)形式の画像ファイルをルートウィ ンドウ上に表示するためのコマンドである.次に書式を示す.

% xpmroot [ファイル名]<RET>

   
2.6.4 sxpmコマンド

 

xpmrootコマンドは,xsetrootコマンドと異なりルートウィンド ウ上にしか画像ファイルを表示できない.ルートウィンドウ上以外で,XPM (X11 Pixmap)形式の画像ファイルを表示したい場合には,sxpmコマンド を用いる.次に書式を示す.

% sxpm [ファイル名]<RET>
fvwmやfvwm2を使用した際に表示される`Good Stuff'や`Fvwm Buttons'に使用されているアイコンは,XPM形式の画像ファイルを使用してい る.これらはCNS上のディレクトリ/usr/local/X11R6.3/lib/X11/pixmaps/以下に置かれているので,参考にして ほしい.