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1.2 Muleの起動と終了

1.2.1 Muleの起動

Muleを起動するには,次のように入力する.

% mule &<RET> 
また,起動時にオプションをつけることによって新しくウィンドウを開かずに起動したり,文字の大きさを変えられる. muleコマンドのオプションの一覧を表1.1に示す.

新しくウィンドウを開く場合

コマンドを入力すると破線のウィンドウ枠が表示されるのでMuleを開きたい場所にマウスを移動する.マウスの左ボタンをクリックすると場所が確定され,Muleのウィンドウが表示される.

新しくウィンドウを開かない場合

muleコマンドを-nwのオプションをつけて起動すると,コマンドを入力したターミナルウィンドウ内にMuleが表示される.

% mule -nw<RET>

この場合,C-zを入力することによってMuleを中断し,シェルを利用して別の作業を行える.反対に,シェルから中断したMuleに戻るにはfgコマンドを使用する.

モデム経由でログインしてる場合,リモートログインしてる場合

モデム経由でログインしている場合やリモートログインなどをしている場合は, -nwオプションをつけて起動した場合と同様,新たにMuleのウィンドウは表示されない.コマンドの後に&をつけても,Muleをバックグラウンドジョブとしては起動できない.


表: muleのオプション
オプション 意味
-nw ウィンドウを開かずに起動する
-fn 7x14 14ドットの文字を利用する
-fn 10x20 20ドットの文字を利用する
-fn 12x24 24ドットの文字を利用する

同じホストで複数のMuleを起動することは,コンピュータへの負荷を大きくする.複数のファイルを取り扱うような編集でも,1つのMuleで十分作業を行える.同じホストで複数のMuleを立ちあげないようにすること.


1.2.2 Muleの終了 -- (C-x C-c)

Muleを終了するには,C-x C-cと入力する.このとき,変更が保存されていないファイルがある場合は,次のように保存するか確認を求められる.

Save file /home/t99000tf/[ファイル名]? (y or n) _
ここでyを押すと,ファイルを保存してMuleは終了する.保存せずにMuleを終了するときは,nを押す.すると,もう1度終了してよいか確認を求められるのでyesを入力する.

Modefied buffers exit; exit anyway? (yes or no) _

Muleは複数の作業を同時に行っている.Muleを終了するときに``Activeprocesses exist; kill them and exit anyway?''と確認を求められることがある.このときyesと答えて終了すると並行して動いているMuleの作業も強制的に終了してしまう.このような場合はC-gを入力してMuleの終了をキャンセルし,しばらく待ってから再度Muleを終了する.



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