文書を作成する場合,記述内容によって段落を分け,さらにそれらの段落をひとまとまりにして章や節を設定します.
LaTeXには章立てのために表2.1のような7種類の 章立てコマンドが用意されています. それぞれ標題を引数として指定します.
| 章立てコマンド | 出力形式 | ||
| レベル | 使用例 | article系 | report,book系 |
| 上位
下位 |
|||
| \part{部の標題} |
Part I
部の標題 |
Part I
部の標題 |
|
| \chapter{章の標題} | -- 使えない -- |
Chapter 1
章の標題 |
|
| \section{節の標題} | 1 節の標題 | 1.1 節の標題 | |
| \subsection{小節の標題} | 1.1 小節の標題 | 1.1.1 小節の標題 | |
| \subsubsection{小々節の標題} | 1.1.1 小々節の標題 | 小々節の標題 | |
| \paragraph{段落の標題} | 段落の標題 | 段落の標題 | |
| \subparagraph{小段落の標題} | 小段落の標題 | 小段落の標題 | |
章立てコマンドは1回使用されるごとに出力される番号を カウントします(図2.1). また上位レベルのコマンドが使用されると,それ以下のレベルの番号はクリアされます. これは章立てコマンドが階層構造になっているためです.
上位レベルの章立てコマンドの影響を受ける \subsectionなどの下位レベルの章立てコマンドをはじめに使用すると,次のように`0'が出力されてしまうので注意してください.ただし \partコマンドだけは下位レベルの付番には影響をおよぼすことはありま せん.
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