2003 CNS GUIDE
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1.2 Webページの構成要素

Webページはおもに`HTML'という言語で記述します. HTMLは,``タグ''という大なり記号と小なり記号で囲まれた識別子によって,テキストを装飾してゆきます. Webページを作成し,公開するには このHTMLの書き方を知る必要があります. ここではHTMLの基本的な事項について説明します.

1.2.1 構造と表現

Webページは構造(ストラクチャ)と 表現(デザイン・見せ方)に 分けられて構成されています. Webページの構造を記述するには``HTML言語'' を利用し,構造に表現を加えるには ``スタイルシート'' ([*])を利用します. 構造と表現を分けることによって,デザインを一元に管理できます.

1.2.2 文書型宣言

主なHTMLの種類としてHTML3.2,HTML 4.0やHTML 4.01などがあり,HTMLを`XML'という技術で拡張した,XHTML 1.0,XHTML 1.1という種類があります. CNS ガイドではHTML 4.01を用いて説明します. HTMLファイルを記述するときは,そのHTMLファイルがどの文書定義に基づいてかかれているのかを冒頭で指定します. HTML 4.01では`Strict',`Transitional',`Frameset'という3つのサブセットがあります. 本書ではTransitionalとFramesetを用いて解説します.

HTMLバージョン4.01の文書型定義にしたがっていることを示す場合は,次のように宣言します.

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">

1.2.3 タグの書式

HTMLでは`<'と`>' の間に書かれた文字がタグとして扱われます. 基本的にタグは開始タグ(<tagname>)と 終了タグ(</tagname>)の2つが対になっています.

HTMLでは,タグで文字列を囲むことによって,文書構造を指定します.


<tagname>
 タグの設定対象となる部分
</tagname>

ただし例外として,対になっていないタグ(`<br>',`<hr>',`<img>'など )もあります. また,タグでは大文字と小文字は区別されません. 例えば,`<TITLE>',`<Title>',`<title>'はすべて同じ意味に解釈されますが,タグは小文字で記述することが 推奨されています.XHTMLでは大文字と小文字が区別されます.

1.2.3.1 属性

属性を指定できるタグもあります. 属性とはそのタグの効果を細かく指定するもので,開始タグの中で指定します. 属性には値を持つものと持たないものがあり,値を指定するものは次のように記述します.


<tagname 属性1="値1" 属性2="値2"...>
 タグの設定対象となる部分
</tagname>