CNS では,各自のホームディレクトリ以下の利用できるファイル空間が最大1GByteまたは 100000ファイルに制限されており,どちらかの制限を超過した場合はログイン時に警告が表示されます.
ユーザは警告から1週間以内に制限以下にファイルを減らさない場合,ログインができなくなります.
また,使用制限以下であっても,不必要なファイルは削除して下さい. CNS では複数のユーザがファイルサーバといわれるコンピュータでファイル空間 を共有して使用しています.
また,編集中の動画ファイルなどの容量が大きいファイルは,一時的に メディアサーバ()にファイルを保存できます.
Emacs ()やLaTeX ()を利用すると,自動的にバックアップファイルや処理経過を記録する ログファイルが生成されます. これらのファイルは,処理中にだけしか参照されないので,特に必要が無ければ消去してください. また,Cなどのプログラムのソースをコンパイルしたときや,LaTeXを利用した際にも,`a.out' などの実行ファイルや拡張子がdviのファイルが生成されます. これらのファイルは,ソースファイル (`file.c'や`file.tex') があればいつでも再現できますので,長期間使わないときには消去してください. 表1.1 に消去すべきファイルの一覧を示します.
ファイルの種類 | 意味 |
#ではじまるファイル | Emacsがファイルを編集作業中に作成するファイルで,何らかの原因で Emacsが異常終了したときに残される |
~で終るファイル | Emacsが編集前の状態を保存しておくファイル |
.logで終るファイル | LaTeX処理時に生成されるファイル |
.auxで終るファイル | LaTeX処理時に生成されるファイル |
.dviで終るファイル | LaTeXの出力ファイル |
.oで終るファ イル | プログラムコンパイル時に生成されるファイル |
a.out | プログラムコンパイル時に生成される実行ファイル |
core | プログラムが異常終了したときに作られるファイル |
作業ファイルの中には,一定期間経過すると,自動的に消去されてしまうファイルがあります. これらのファイルを保存する場合は,mvコマンド() を実行して,ファイル名を変更しておく必要があります. 表1.2 に自動的に消去されるファイルの一覧を示します.
`core'ファイルは,アプリケーションが異常終了したときに作られるファイルです. `core'ファイルはプログラムが異常終了したときの主記憶装置の状態が保存されています. これを解析してプログラムの異常の原因を調べるために利用しますが,特に解析する必要がない場合には消去してください. またホームディレクトリの.cshrcファイル に,次のような1行を記述すると,coreファイルが生成されなくなります.
現在のファイル空間の使用量を知るには quotaコマンドで -vオプション を指定して実行してください.
% quota -v <ENTER> Disk quotas for t03000tf (uid 29000): Filesystem usage quota limit timeleft files quota limit timeleft /a/fs0601a 1228800 1024000 1536000 7.0 days 102100 100000 150000 % quota <ENTER> Over disk quota on /a/fs0601a, remove 20480K within 7.0 days % _
ファイル空間の使用量(usage)はKByteで表されています. この例では,ファイルの使用制限1GByte,100000ファイルに対して,約1.2GByte,102100ファイル使用しています. このため後7日以内にファイル使用量を1GByte以下に減らすよう 警告が表示されています.
自分のディレクトリを,他のユーザからも書き込みを許可するような 保護モードに設定することがあります. 他のユーザがそのディレクトリにファイルを作成する場合,CNS では100KByteしかファイル空間を使用できません. たとえ自分のホームディレクトリ以下が使用量制限に達していなくても,`disk quota exceeded' というエラーメッセージが表示されます.