ターミナルウィンドウにはさまざまな便利な機能があります.ここではその例を 示します.
``コピー・アンド・ペースト''とは,ある範囲の文字を指定し,他の場所へコピーすることを指します. ウィンドウに表示されている文字を別のウィンドウに入力するときなどに コピー・アンド・ペースト を利用します.
コピーする始点で左ボタンをドラッグすると,その始点からマウスカーソ
ルのある位置までの文字が黒く反転します.コピーする文字の終点でボタ
ンをリリースすると,反転している部分がコピー元として記憶されます.
これを``コピー''といいます.文字を貼りつけるウィンドウにマウスカーソルを移
動して中ボタンをクリックすると,ウィンドウ上のカーソルの位置にコピーし
た文字が表示されます.これを``ペースト''といいます(図5.1).
マウスカーソルがターミナルウィンドウの中にあるときに,<CTRL>を押し ながらマウスボタンをプレスするとメニューが表示されます.左ボタンをプレス
すると`Main Options'メニュー,中ボタンをプレスすると`VT Options'メニュー, 右ボタンをプレスすると`VT Fonts'メニューが表示されます.
目的の項目のところでリリースすると, ターミナルウィンドウの設定を操作できます. 設定をもとに戻すためには再び同じ項目を選択します. 次に,各メニューの項目をあげ,特によく利用するものに関して説明します.
ターミナルウィンドウ内で<CTRL>を押しながらマウスの左ボタンをプレスす ると,`Main Options'メニューが表示されます.メニューから[Secure Keyboard] を選択すると,キー入力はマウスカーソルの位置に関わらずそのウィンドウに入 力されます.
ターミナルウィンドウ内で<CTRL>を押しながらマウスの中ボタンをプレスす ると,`VT Options'メニューが表示されます.メニューの中から[Enable Scrollbar]を選択するとktermの左端にスクロールバーが表示され,[Enable Reverse Video]を選択すると画面が反転表示されます.
[EUC Kanji Mode]や[Shift-JIS Kanji Mode]を選択すると,表示の漢字モー ドとしてEUC漢字コードやMS漢字コード(Shift-JIS 漢字コード)を指定できます. 漢字コードがうまく設定されずにウィンドウ内の文字が文字化けしてしまった場 合などは[Do Full Reset]を選択してターミナルウィンドウを初期状態に戻しま す.漢字コードについての詳細は,を参照してください.
ターミナルウィンドウ内で<CTRL>を押しながらマウスの右ボタンをプレスす ると,`VT Fonts'メニューが表示されます.[Default],[Unreadable],[Tiny],[Small], [Medium],[Large],[Huge]を選択すると,ウィンドウ内に表示される文字の大きさを 指定できます.メニューの左側に印がついている項目が,現在選択されている文字の 大きさです.