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cpacer

3.10 ファイルの内容をページごとに表示する -- (more,less)

コマンドの表示結果やファイルの内容を見たいとき, 1画面に収まりきらずにスクロールしてしまい最初の部分が見 えなくなるときがあります. その場合には, moreや less コマンドを利用します.

% more kadai.txt <RET>
人間環境整合論
はじめに

私たちは毎日快適な大学生活をおくっている.\\
この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫
が凝らされているのだろうか.

-- 継続 --(2%)		← ファイル全体のデータ量の何%を表示しているかを表す


% less kadai.txt <RET>
人間環境整合論
はじめに

私たちは毎日快適な大学生活をおくっている.
この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫
が凝らされているのだろうか.

kadai.txt		← 表示しているファイル名を表す

moreコマンドと lessコマンド はファイルを1画面分ずつ分割して表示し, そこで1度ユーザからの入力を待ちます.

% more [ファイル名] <RET>
% less [ファイル名] <RET>

コマンドの後に引数としてファイル名を指定します.

moreコマンド, lessコマンド 実行中にユーザが入力できるキー操作を 表3.3に示します. ファイルを最後まで表示し終った後, moreコマンドは自動的にプロンプトを表示するのに対し, lessコマンドは最後まで表示し終っても ユーザがqを入力しない限り, プログラムを終了しません. また,moreコマンドでは一度表示された部分は戻っ て見られませんが,lessコマンドでは可能です.


表 3.3: more, lessコマンドの操作
キー 動作
<SPACE>,C-v 1画面分スクロールし,次ページを表示
d 半画面分だけ画面がスクロール
<RET>,C-n 1行だけ画面がスクロール
b,M-v 1画面分バックスクロールし,前ページを表示
u 半画面分だけ画面がスクロール(lessのみ)
y,C-p 1行だけ画面がバックスクロール(lessのみ)
g ファイルの先頭へ移動(lessのみ)
G ファイルの末尾へ移動(lessのみ)
/文字列 指定した文字列をカーソル以降で検索
?文字列 指定した文字列をカーソル以前で検索
< 先頭行に移動
> 最終行に移動
n 文字列の再検索
h ヘルプを表示
q 終了