コマンドの表示結果やファイルの内容を見たいとき, 1画面に収まりきらずにスクロールしてしまい最初の部分が見 えなくなるときがあります. その場合には, moreや less コマンドを利用します.
% more kadai.txt <RET> 人間環境整合論 はじめに 私たちは毎日快適な大学生活をおくっている.\\ この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫 が凝らされているのだろうか. -- 継続 --(2%) ← ファイル全体のデータ量の何%を表示しているかを表す % less kadai.txt <RET> 人間環境整合論 はじめに 私たちは毎日快適な大学生活をおくっている. この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫 が凝らされているのだろうか. kadai.txt ← 表示しているファイル名を表す
moreコマンドと lessコマンド はファイルを1画面分ずつ分割して表示し, そこで1度ユーザからの入力を待ちます.
% more [ファイル名] <RET> % less [ファイル名] <RET>
コマンドの後に引数としてファイル名を指定します.
moreコマンド, lessコマンド 実行中にユーザが入力できるキー操作を 表3.3に示します. ファイルを最後まで表示し終った後, moreコマンドは自動的にプロンプトを表示するのに対し, lessコマンドは最後まで表示し終っても ユーザがqを入力しない限り, プログラムを終了しません. また,moreコマンドでは一度表示された部分は戻っ て見られませんが,lessコマンドでは可能です.
キー | 動作 |
<SPACE>,C-v | 1画面分スクロールし,次ページを表示 |
d | 半画面分だけ画面がスクロール |
<RET>,C-n | 1行だけ画面がスクロール |
b,M-v | 1画面分バックスクロールし,前ページを表示 |
u | 半画面分だけ画面がスクロール(lessのみ) |
y,C-p | 1行だけ画面がバックスクロール(lessのみ) |
g | ファイルの先頭へ移動(lessのみ) |
G | ファイルの末尾へ移動(lessのみ) |
/文字列 | 指定した文字列をカーソル以降で検索 |
?文字列 | 指定した文字列をカーソル以前で検索 |
< | 先頭行に移動 |
> | 最終行に移動 |
n | 文字列の再検索 |
h | ヘルプを表示 |
q | 終了 |