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2.8 複雑なレイアウトの実現

図表に対する文書の回り込みや,一時的な2段組などといった複雑なレイアウトの文書の作成に有効なのが,minipage環境です.

minipage環境を利用するには,必ず横幅を指定する必要があります.指 定するには,具体的な長さを 単位([*])と ともに記述する方法と,本文領域の横幅(\textwidth)を基準とする方 法があります.例えば,本文領域の横幅の45% にしたければ, {0.45\textwidth}のように記述します.

また,位置にはtあるいはbが指定できます. tはminipage環境内の第1行めを minipage環境前後の行と高さを合わせ, bは同様に最終行と高さを合わせます.位置は指定しなくてもかま いませんが,その場合には大括弧`[]'も必要ありません.

\noindent
\begin{minipge}[b]{210pt}
このように{\ttfamily minipage}環境を利用ことによって, 図に対する文書の回り込みや,疑似的な2段組などの 複雑なレイアウトを実現できます.\\
この方法の欠点は{\ttfamily minipage}環境同士の行数を 文書イメージで確認しながら手動で合わせなければならない点です. この苦労を惜しまなければ,比較的自由なレイアウトの文書を 作成できます.
\end{minipage}\hfill
\begin{minipage}[t]{150pt}
\epsfile{file=input.eps}
\end{minipage}

minipage環境は応用性の高い環境であるので, さまざまな目的に使用できます. 詳しくは市販のマニュアルなどを参照してください.