電子メールと電子ニュース/メールクライアントを利用する/APOP対応メールクライアントの設定

外部プロバイダを経由してCNS へ接続してメールの受信を行う場合,メールクライアントがAPOPに対応している必要があります.また,APOPを利用してメールの送受信を行うためには,メールサーバ上での設定が必要です.なお,Outlook ExpressはAPOPには対応していません.

POPではユーザ認証のパスワードをそのまま送信しますが,``APOP(Authenticated Post Office Protocol)''ではユーザ認証のパスワードを暗号化して送信するので,ネットワーク上での高い安全性を確保できます.

2.4.1 メールサーバでの設定

メールサーバにおける設定方法を示します.

1.
mailにリモートログインします.
%ssh mail<RET>
2.
APOPのパスワードを設定するためにpopauthコマンドを実行する

%popauth<RET>
Changing POP password for t01000tf.
New password:<RET>
Retype new password:<RET>

mailはメーリングリストの編集やpopauthコマンドの実行以外の用途のためにむやみにリモートログインしないでください. popauthコマンドの実行後はすみやかにmailからログアウトしてください.

2.4.2 BeckyでのAPOPの設定

BeckyでAPOPを利用してメールを受信するには,いくつかの設定が必要です.基本的な設定は2.3.2と同じですが,図2.11 で示す設定と異なる点を次に示します.

  • `パスワード(W)'欄にはCNS のパスワードではなく,popauth コマンドで設定したパスワードを入力します.
  • [その他(I)...]を押して表示されるウィンドウで,`APOPを使う'を選択し,[OK]を押します.

2.4.3 Eudora-JでのAPOPの設定

Eudora-JでAPOPを利用してメールを受信するには,いくつかの設定が必要です.基本的な設定は図2.12と同じですが,`ユーザ認証:'の項目で`APOP'を選択してください.