Macintoshの操作/アプリケーションの基本操作/アプリケーションの基本操作

Macintoshにはさまざまなアプリケーションがありますが,すべてMacintoshの開発元であるApple Computer社の定めたガイドラインに沿って作成されているため,基本操作はどれでも同じです.ここでは,Macintoshに標準で付属されているSimpleTextというテキストエディタを例にとり,アプリケーションの基本操作を紹介します.


図 5.1:SimpleTextのアイコン
図 5.1:
SimpleTextのアイコン

5.1.1 アプリケーションの起動

SimpleTextのアイコンをダブルクリックするか,アイコン(図5.1)を選択した後メニューバーから[ファイル]→[開く O]を選択します.すると,SimpleTextが起動されて`名称未設定'というウィンドウが表示されます.

SimpleTextは起動すると自動的に`名称未設定'ウィンドウが表示されますが,起動してもウィンドウが自動的に表示されないアプリケーションもあります.

5.1.2 アプリケーションの終了

メニューバーから[ファイル]→[終了 Q]を選択すると,SimpleTextが終了します.ウィンドウが表示されている場合,SimpleTextはすべてのウィンドウを閉じて終了します.

5.1.3 新規書類を作る

メニューバーから[ファイル]→[新規 N]を選択すると,`名称未設定 2'というタイトルがついたウィンドウが表示されます.

ウィンドウ内部の点滅している縦のラインを`挿入ポイント'と呼びます.Emacsにおけるカーソルに相当し,その場所に文字が入力されることを意味します.挿入ポイントは矢印キーやマウスクリックによってウィンドウ内を自由に移動できます.

5.1.4 書類の保存

メニューバーから[ファイル]→[保存... S]を選択すると`保存'ダイアログボックスが表示されるので,文書の名前と保存場所を指定します(図5.2).文書が変更されていない場合は,ファイルメニューの[保存... S]は灰色で表示され,選択できません.


図 5.2:`保存'ダイアログボックス
図 5.2:`保存'ダイアログボックス

ダイアログボックスの左下の欄をクリックして,キーボードから名前を入力します.次に,ファイルやフォルダが表示されている欄にあるフォルダアイコンをダブルクリックして保存先のフォルダに移動します.上部には現在のフォルダが表示されており,その部分をクリックするとメニューが開きます.このメニューには上位フォルダが項目として表示され,選択するとフォルダを移動できます(図5.3).


図 5.3:上層のフォルダを表示した状態
図 5.3:上層のフォルダを表示した状態

フロッピーディスクを使ってCNS のホームディレクトリに書類をコピーする場合は,半角英数字8文字以内で名前をつけてください.名前の後には,`.txt'のような`ピリオド+3文字'までの拡張子をつけます.

保存先フォルダを選択し書類の名前を決定した後,[保存]をクリックします.

5.1.5 書類を開く,閉じる

書類を開く

メニューバーから[ファイル]→[開く... O]を選択するとダイアログボックスが表示されるので,目的のファイルを選択し,[開く]をクリックするか,書類をダブルクリックします.(図5.4).


図 5.4:オープンダイアログボックス
図 5.4:オープンダイアログボックス

書類を閉じる

書類を閉じるには次のような方法があります.

  • ウィンドウタイトルバー左端のクローズボックスをクリックする.
  • メニューバーから[ファイル]→[閉じる W]を選択する.

書類の内容が変更されている場合,ウィンドウを閉じようとするとダイアログボックスが表示され書類の保存の確認を求められます.[キャンセル]をクリックすると,ウィンドウは閉じません.[保存]か[保存しない]をクリックすればウィンドウが閉じます.

5.1.6 編集メニュー

編集メニューは多くのMacintoshで用意されており,カットやコピー,ペースト,取り消しなどの機能を提供します.編集メニューを利用することで効率的な編集作業を行えます.

カット,コピー

カット,コピーは文書の中から範囲を選択して行います.選択する範囲の始めから終りまでをドラッグすると,文字列が反転し範囲が確定されます(図5.5).メニューバーから[編集]→[すべてを選択 A]を選択すると,文書のすべてが選択された状態になります.


図 5.5:マウスによる範囲指定
図 5.5:マウスによる範囲指定

選択範囲を確定した後,編集メニューから[カット X]または[コピー C]を選択すると,選択された文字列がクリップボードと呼ばれる一時記憶領域に保存されます.カットの場合は選択された文字列は削除され,コピーの場合は選択された文字列は削除されません.

ペースト

マウスをクリックして挿入ポイントを決定し,メニューバーから[編集]→[ペースト V]を選択すると,クリップボードに保存された文字列が挿入されます.ペーストしてもクリップボードの内容は消えないので,続けてペーストできます.

カット,コピー,ペーストは,文字列だけでなく画像データなどにも有効です.また,クリップボードはどのアプリケーションからも読み書きできるので,あるアプリケーションでカット,コピーしたものを別のアプリケーションでもペーストできます.

取り消し

メニューバーから[編集]→[取り消し Z]を選択すると,1つ前に行った操作を無効にして操作前の状態に戻せます.取り消せる操作が何もない場合,編集メニューの[取り消し Z]は灰色で表示され,選択できません.

アプリケーションによっては,何回も過去にさかのぼって取り消しする機能や,やり直しによって取り消ししたものを戻せるものもあります.

5.1.7 フォント,サイズ,スタイルメニュー

文字列をマウスで選択した後,フォント,サイズ,スタイルの各メニューから項目を選択すると,選択した文字列のフォントやサイズ,スタイルを変更できます(図5.6).


図 5.6:フォント,サイズ,スタイル変更の例
図 5.6:フォント,サイズ,スタイル変更の例