印刷/モノクロプリンタ/PSファイルを生成しない印刷

PSファイルを生成するコマンドとlprコマンドを,パイプと組み合わせることで,PSファイルを作らずに印刷できます.またパイプリダイレクションを用いることによって,拡大縮小後のPSファイルを作らずに,直接必要なページだけを印刷できます.a2psコマンドによって作られたPSファイルを保存せずにプリンタから印刷する例を次に示します.

% a2ps -p [ファイル名] | lpr -P[プリンタ名]<RET>
次に,PSファイルを操作した場合について示します.

2.3.1 縮小印刷 -- nupコマンドの利用

dvi2psコマンドとnupコマンドをパイプで組み合わせて,縮小印刷する方法を次に示します.

% dvi2ps [dviファイル] | nup -[縮小度] [オプション] | lpr -P[プリンタ名]<RET>

また縮小元のPSファイルをリダイレクションを用いて縮小後のPSファイルを作らずに縮小印刷する方法を次に示します.

% nup -[縮小度] [オプション] < [縮小元PSファイル] | lpr -P[プリンタ名]<RET>

2.3.2 縮小印刷 -- psmultiコマンドの利用

psmultiコマンドとパイプを用いてPSファイルを作らずに縮小印刷する方法を次に示します.

% psmulti [オプション] -pages [縮小度] [PSファイル] | lpr -P[プリンタ名]<RET>

2.3.3 分割印刷 -- psselectコマンドの利用

psselectコマンドを利用して,PSファイルを作らずに直接必要なページだけを印刷する方法を次に示します.

% psselect [オプション] [ページ番号] [PSファイル] | lpr -P[プリンタ名]<RET>