マルチメディアデータの処理/ペイント系画像ツールの利用/画像の加工 -- Photoshop

Photoshopは画像の加工,編集のためのアプリケーションです.CNS では,SGIO2 (以下O2と表記)でバージョン2.5,Windowsでバージョン5.0,Macintoshでバージョン5.5のPhotoshopを利用できます.ここではO2でのPhotoshopの起動や終了について説明します.

2.7.1 利用する前に

Photoshopでは高度な画像処理が可能ですが,メモリやディスクなどの計算機資源を非常に多く必要とするので,使用する場合は次の項目に注意してください.


  • 表示できる色

    O2には24bit (16,777,216色)で表示するホストと8bit (256色)で表示するホストがあります.原則として17インチのディスプレイモニタが接続されているホストでは24bit,15インチのディスプレイモニタが接続されているホストでは8bitでカラーを表示します.ただし,一部に例外もあるので注意してください.


  • メモリ

    O2でPhotoshopを利用する場合,メモリ容量はあらかじめ設定されていますが,最初にPhotoshopが確保するメモリ容量を自分で設定することもできます.Photoshopを起動する前に次のように入力すると,Photoshopのためにメモリを96Mbyte確保できます.

    % setenv PHOTOSHOP_MEMORY 96<RET>

    この数字を大きくすると,サイズの大きな画像ファイルを編集する際に動作が速くなることがありますが,O2ではあまり大きく設定した場合,起動できなくなるなどの不都合が起こる可能性がありますので,注意してください.


  • 作業領域

    O2でPhotoshopを利用する際に,さまざまな設定や環境を保存するためや,作業用の一時的なファイルを置くディレクトリとして,ホームディレクトリの下にAdobePhotoshopというディレクトリが作成されます.

    Photoshopは起動時に一定量のメモリを確保しますが,容量の大きい画像ファイルなどを扱うと確保されたメモリでは足りなくなるので,その場合にも作業領域としてこのディレクトリを使用します.

2.7.2 起動

Photoshopを起動するには次のように入力します.

% photoshop &<RET>

起動すると,`Menu Bar' (図2.14),`Toolbox',`Brushes'の3つのウィンドウが表示されます.

2.7.3 メニューバー

表示される3つのウィンドウのうち,横に細長い`Menu Bar'ウィンドウ(図2.14)を使用してファイルの読み込みなどを行います.また,このメニューバーを利用してさまざまな加工ができます.


図 2.14:Menu Barウィンドウ
図 2.14:Menu Barウィンドウ


2.7.4 終了

Photoshopを終了するには,メニューバーから[File]→[Quit]を選択します.また,O2が反応しなくなったり,Photoshopが強制的に終了させられたなど,Photoshopが正常終了できなかった場合は,自分のホームディレクトリの下の次に示すディレクトリに作業領域として使っていた一時的なファイルが残っている場合があります.異常終了した場合は必ず確認して,不要なファイルを消去してください.

~/AdobePhotoshop/Photoshop.MacFiles/System/Temporary_Items/