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3.8 複雑なレイアウトの実現

図表に対する文章の回り込みや,一時的な2段組などといった 複雑なレイアウトの文書の作成に有効なのが, minipage環境である.

\begin{minipage}[位置]{横幅}
 ・
 ・
 ・
\end{minipage}
minipage環境を用いるには,必ず横幅を指定する必要がある.指定するには,具体的な長さを単位とともに記述する方法と,本文領域の横幅(\textwidth)を基準とする方法がある.例えば,本文領域の横幅の45% にしたければ, 0.45\textwidthのように記述する.

また,``位置''にはtあるいはbが指定できる. tminipage環境内の第1行めを minipage環境前後の行と高さを合わせ, bは同様に最終行と高さを合わせる.``位置''は指定しなくてもよいが, その場合には大括弧[]も必要ない.



\noindent
\begin{minipge}[b]{210pt}
このように\ttfamily minipage環境を用いることによって,図に対する文章の回り込みや,疑似的な2段組などの複雑なレイアウトを実現できます.\\
この方法の欠点は\ttfamily minipage環境同士の行数を文書イメージで確認しながら手動で合わせなければならない点です.この苦労を惜しまなければ,比較的自由なレイアウトの文章を作成できます.
\end{minipage}\hfill
\begin{minipage}[t]{150pt}
\epsfile{file=input.eps}
\end{minipage}








minipage環境は応用性の高い環境であるので,さまざまな目的に用いることが可能である.詳しくは専門書を参照のこと.



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