Photoshopは画像の加工,編集のためのアプリケーションである.CNSでは,SGI Indy (以下Indyと表記)でバージョン2.5,Macintoshでバージョン4.0のPhotoshopを利用できる.ここではIndyでのPhotoshopの起動や終了について説明する.
Photoshopでは高度な画像処理が可能だが,メモリやディスクなどの計算機資源を非常に多く必要とするので,使用する場合は次の項目に注意すること.
Indyには24bit (16,777,216色)で表示するホストと8bit (256色)で表示するホストがある.原則として17インチのディスプレイモニタが接続されているホストでは24bit,15インチのディスプレイモニタが接続されているホストでは8bitでカラーを表示する.ただし,一部に例外もあるので注意すること.
CNSでPhotoshopを利用する場合,最初にPhotoshopが確保するメモリ容量を自分で設定することを推奨する.Photoshopを起動する前に次のように入力する.
% setenv PHOTOSHOP_MEMORY 32<RET>
この場合はPhotoshopのためにメモリを32Mバイト確保したことになる.この数字を大きくすると,サイズの大きな画像ファイルを編集する際に動作が速くなることがあるが,CNSではあまり大きく設定した場合,起動できなくなるなどの不都合が起こる可能性があるので,32Mバイト程度を推奨する.
IndyでPhotoshopを使う際に,さまざまな設定や環境を保存するためや,作業用の一時的なファイルを置くディレクトリとして,自分のホームディレクトリにAdobePhotoshopというディレクトリが作成される.
Photoshopは起動時に一定量のメモリを確保するが,容量の大きい画像ファイルなどを扱うと確保されたメモリでは足りなくなるので,その場合にも作業領域としてこのディレクトリを使用する.
Photoshopを起動するには次のように入力する.
% photoshop &<RET>
起動すると,`Menu Bar' (図2.14),`Toolbox',`Brushes'の3つのウィンドウが表示される.
表示される3つのウィンドウのうち,横に細長い`Menu Bar'ウィンドウ(図2.14)を使用してファイルの読み込みなどを行う.また,このメニューバーを利用してさまざまな加工ができる.
Photoshopを終了するには,メニューバーから[File]→[Quit]を選択する.また,Indyが反応しなくなったり,Photoshopのプロセスが強制的に終了させられたりしたために,Photoshopが正常終了できなかった場合は,自分のホームディレクトリの下の次のディレクトリに作業領域として使っていた一時的なファイルが残っている場合がある.異常終了した場合は必ず確認して,不要なファイルを消去すること.
~/AdobePhotoshop/Photoshop.MacFiles/System/Temporary_Items/