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1.7 ファイルの内容の表示 -- catmoreless

1.7.1 catコマンドの利用

ファイルの内容を表示するには,catコマンドを実行する. catコマンドでは中身を表示するファイルを引数として指定する.オプションとして -nを指定すると,ファイルの内容に行番号をつけて表示できる.

% cat [オプション] [ファイル名]<RET>

% cat  memo.txt<RET>
Today, I want to eat Beef Steak.

So, today, I must buy...
    beef, carrot, potato, and ..
Don't forget....
% cat  -n  memo.txt<RET>
     1  Today, I want to eat Beef Steak.
     2
     3  So, today, I must buy...
     4      beef, carrot, potato, and ..
     5  Don't forget....
% _



1.7.2 moreコマンド,lessコマンドの利用

catコマンドの他にも,ファイルの内容を見るコマンドとして moreコマンドおよびlessコマンドがある.使い方は catコマンドと同じで,コマンドの後に引数としてファイル名を指定する.

% more [ファイル名]<RET>
% less [ファイル名]<RET>
これらのコマンドがcatコマンドと異なるのは,cat コマンドがファイルを最後まで続けて表示するのに対し,moreコマンドとlessコマンドはファイルを1画面分ずつ分割して表示し,そこで1度ユーザからの入力を待つ点である.moreコマンド, lessコマンド実行中にユーザが入力できるキー操作を表1.2に示す.

moreコマンドとlessコマンドは,機能的にはほとんど同じだが,ファイルを最後まで表示し終わった後,moreコマンドは自動的にプロンプトを表示するのに対し,lessコマンドは最後まで表示し終わってもユーザがqを入力しない限り,プログラムを終了しない点が異なる.


表: more, lessコマンドの操作法
キー 動作
<SPACE> C-v 1画面分スクロールし,次ページを表示
d 半画面分だけ画面がスクロール
<RET> C-n 1行だけ画面がスクロール
b M-v 1画面分バックスクロールし,前ページを表示
u 半画面分だけ画面がスクロール( lessのみ)
y C-p 1行だけ画面がバックスクロール( lessのみ)
g ファイルの先頭へ移動( lessのみ)
G ファイルの末尾へ移動( lessのみ)
/文字列 指定した文字列をカーソル以降で検索
?文字列 指定した文字列をカーソル以前で検索
n 文字列の再検索
h ヘルプを表示
q 終了



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