ここでは,CNSのWindowsで利用できるアプリケーションを紹介する.目的,用途に応じて,これらのアプリケーションを使い分けること.なお,Windowsアプリケーションの多くはWindowsNTとWindows98の両方で利用できる.
ワープロソフトを利用すれば,文章の編集だけでなく,文字の大きさ,フォント,色,配置などの変更や,他のアプリケーションで作成した図表を取り込むなどしてレポートを作成できる.
Microsoft社のワープロソフト(Officeアプリケーションの1つ)であり,Excelなど他のOfficeアプリケーションで作成した図表やグラフなどをレポートの中に取り込める.スタートメニューから[プログラム(P)]→[Microsoft Word]を選択して起動する.なお,Wordで作成したファイルの拡張子は.docである.
エディタは主に文章の編集に用いる.テキストの編集に特化していることからテキストエディタとも呼ばれる.テキストエディタで作成したファイルをテキストファイルと呼び,基本的にどのテキストエディタでも開ける.なお,ワープロソフトとの相違点は第II部 3.3.2を参照すること.
Windowsに標準で付属しているテキストエディタである.スタートメニューから[プログラム(P)]→[アクセサリ]→[メモ帳]を選択して起動する.
GNUプロジェクトにより開発されたテキストエディタである.複数のファイルを同時に開けるなど,メモ帳よりも機能は豊富である.操作方法はUNIXのMuleとほぼ同じである.スタートメニューから[プログラム(P)]→[Editor]→[Meadow]を選択して起動する.
テキストエディタは,基本的にテキストの入力と改行により文章を作成する.一方,ワープロソフトは文章の作成に加えて,文字の大きさ,フォント,色,配置などを変更したり,文章中に図表やグラフを貼りつける機能を持っている.これらの文章以外の情報をレイアウト情報と呼ぶ.テキストエディタで作成したテキストファイルはワープロソフトで開けるが,ワープロソフトで作成したレイアウト情報が含まれているファイルはテキストエディタでは開けない.しかし,ワープロソフトで作成したファイルをテキスト形式で保存すれば,文章のレイアウト情報は保存されず,テキストエディタでも開けるようになる.例えば,Wordで作成したファイルの場合,メニューバーから[ファイル(F)]→[ファイル名を付けて保存(A)]を選択すると表示されるウィンドウで,`ファイルの種類(T)'を`テキスト + 改行(*.txt)'にすれば,テキストエディタで開けるテキストファイルとして保存できる.
なお,Windowsのテキストエディタで作成したテキストファイルをUNIXで利用したり,逆にUNIXのテキストエディタで作成したテキストファイルをWindowsで利用する場合には,nkfコマンドを使って,文字コードを変換する必要がある.また,UNIXとWindows間のファイル転送はフロッピディスクやFTPを利用して行える.
表計算ソフトや統計解析ソフトを利用すれば,数値データからグラフを作成したりさまざまな分析を行える.また,作成したグラフは,ワープロソフトで,レポートなどの文章中に挿入できる.
Microsoft社の表計算ソフト(Officeアプリケーション)の1つ)であり,グラフの作成や回帰分析なども行える.スタートメニューから[プログラム(P)]→[Microsoft Excel]を選択して起動する.なお,Excelで作成したファイルの拡張子は.xlsである.
SAS社が開発し,Duxbury Press社が販売している統計解析ソフトである.Excelよりも高度な分析機能を持ち,専門的な解析ができる.
プレゼンテーションソフトを利用すれば,プレゼンテーション資料(スライド)の作成や,プロジェクタを利用したスライド形式のプレゼンテーションを行える.
Microsoft社のプレゼンテーションソフト(Officeアプリケーションの1つ)であり,アニメーションや効果音などを付加したプレゼンテーション資料や配布資料が作成できる.スタートメニューから[プログラム(P)]→[Microsoft PowerPoint]を選択して起動する.なお,PowerPointで作成したファイルの拡張子は.pptである.
画像ソフトは画像ファイルの作成や編集処理に用いる.
Windowsに標準で付属されている画像ソフトである.高度な機能は持っていないが,ビットマップ画像の作成や表示ができる.スタートメニューから[プログラム(P)]→[アクセサリ]→[ペイント]と選択して起動する.なお,Paintで作成した画像ファイルの拡張子は.bmpである.