パーソナルコンピュータ(以下PCと表記)同士,あるいはPCとワークステーションの間でファイルを転送したり,PCのハードディスクのファイルをバックアップする際にはフロッピーディスクを利用する.ここでは,CNSのUNIX環境におけるフロッピーディスクの利用方法について説明する.Windows,Macintosh環境におけるフロッピーディスクの利用についてはそれぞれ第II部 4.6,第II部 6.3.8を参照すること.
新品のフロッピーディスクを使用するには,まずフォーマットを行う必要がある.ここではUNIX環境でのフォーマットについて説明する.
CNSでフロッピーディスクをフォーマットするにはzz???,z???,u???のホストを利用する.
% fdformat -[オプション]<RET>
-dH | 2HDディスクを1440KBにフォーマットする |
-dl | 2DDディスクを720KBにフォーマットする |
メディアセンターに設置されているNEWS (m??),SPARCStation (z???),HP(y??),DEC (d??),Ultra10 (u???)や,特別教室に設置されているUltra30(zz???)では,mtoolsコマンドを利用してフロッピーへのデータ書き込み,読み込みができる.mtoolsコマンドの一覧を表2.14に示す.
mreadコマンドとmwriteコマンドの書式を次に示す.最初に指定するファイル名がコピーする元ファイル名であり,2番目に指定するファイル名がコピー先のファイル名である.同じファイル名のままコピーする場合にはピリオド(.)を使う.
% mread [フロッピーでのファイル名] a:.<RET> % mwrite [ホームディレクトリでのファイル名] a:[フロッピーでのファイル名]<RET>
次に実行例を示す.
% mread report1.tex a:.<RET> Copying report1.tex % mwrite report2.tex a:report2.tex<RET> Copying report2.tex % _
mtoolsコマンドを利用したファイル転送では,日本語文字コードを自動的に変換しないため,nkfコマンドを利用して日本語文字コードを変換する必要がある.