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2.6 CNSでのフロッピーディスクの利用

パーソナルコンピュータ(以下PCと表記)同士,あるいはPCとワークステーションの間でファイルを転送したり,PCのハードディスクのファイルをバックアップする際にはフロッピーディスクを利用する.ここでは,CNSのUNIX環境におけるフロッピーディスクの利用方法について説明する.Windows,Macintosh環境におけるフロッピーディスクの利用についてはそれぞれ第II部 4.6第II部 6.3.8を参照すること.


2.6.1 フォーマットの方法と操作

新品のフロッピーディスクを使用するには,まずフォーマットを行う必要がある.ここではUNIX環境でのフォーマットについて説明する.

CNSでフロッピーディスクをフォーマットするにはzz???,z???,u???のホストを利用する.

% fdformat -[オプション]<RET>
フロッピーの種類に合わせてオプションを指定する.フォーマットが終了したら,フロッピーディスクドライブのボタンを押してフロッピーディスクを取り出す.


オプション

-dH 2HDディスクを1440KBにフォーマットする
-dl 2DDディスクを720KBにフォーマットする

rloginした場合,フロッピーディスクは使用できない.必ずフロッピーディスクを使用できるホストにログインすること.

2.6.2 mtoolsコマンド

メディアセンターに設置されているNEWS (m??),SPARCStation (z???),HP(y??),DEC (d??),Ultra10 (u???)や,特別教室に設置されているUltra30(zz???)では,mtoolsコマンドを利用してフロッピーへのデータ書き込み,読み込みができる.mtoolsコマンドの一覧を表2.14に示す.


表: mtoolsのコマンドの一覧
コマンド 機能
mread フロッピーからのデータ読み込み
mwrite フロッピーへのデータ書き込み
mdir フロッピーのカレントディレクトリのファイルを表示
mcd フロッピー側のカレントディレクトリを変更
mtype フロッピー内のファイルの内容を見る
eject フロッピーの取り出しを行う(m??,z???)

mreadコマンドとmwriteコマンドの書式を次に示す.最初に指定するファイル名がコピーする元ファイル名であり,2番目に指定するファイル名がコピー先のファイル名である.同じファイル名のままコピーする場合にはピリオド(.)を使う.

% mread [フロッピーでのファイル名] a:.<RET>
% mwrite [ホームディレクトリでのファイル名] a:[フロッピーでのファイル名]<RET>

次に実行例を示す.

% mread report1.tex a:.<RET>
Copying report1.tex
% mwrite report2.tex a:report2.tex<RET>
Copying report2.tex
% _

mtoolsコマンドを利用したファイル転送では,日本語文字コードを自動的に変換しないため,nkfコマンドを利用して日本語文字コードを変換する必要がある.

NEWS (m??),SPARCStation (z???)の場合はローカルホストでejectと入力し,コンピュータからフロッピーディスクを取り出す.また,それ以外のホストでは,ボタンを押す.



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