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5.1 ファイル形式

ここでは,CNSで利用できる各種の音声,動画のファイル形式について,その 特性を説明する.

   
5.1.1 音声ファイル形式

CNSで利用できる音声ファイルにはさまざまな形式があるが,画像ファイルの ように性質や目的の違いはあまりない.したがって,ファイル形式を変換する 必要が出てくるのは,主に異なるツールやコンピュータ間で音声ファイルを扱 う場合である.次に音声ファイル形式の一覧を示す.音声ファイル形式名の次 の[ ]の中には,その音声ファイルを扱えるホスト(アプリケーション)を紹介 する.

   
Sun/NeXT AU

[O2,Indy (soundfiler), Sun]

μ-law形式,AU形式とも呼ばれる.UNIXで最も普及している音声ファイル 形式の一つであり,WWWでも利用されることが多い.ファイル名は一般的に .auで終わる.  

   
AIFF (Audio Interchange File Format)

[O2,Indy (soundeditor, soundfiler, playaiff)]

Apple社が規格制定したもので,Macintoshで標準的に使用されている. ファイル名は一般的に.aiff .aifで終わる.  

   
AIF-C (AIFf-Compression)

[O2,Indy (capture, soundeditor, soundfiler, playaifc)]

AIFFファイルの中でも,データの圧縮を行っているものである.ファイル名は 一般的に.aifcで終わる.  

   
MS RIFF WAVE

[O2,Indy (soundfiler)]

Microsoft社とIBM社が規格制定した,Windowsで用いられる音声ファイルの標 準形式である.ファイル名は一般的に.wavで終わる.  

     
Raw Sound

[O2]

Raw Soundデータ,ストレートPCM形式とも呼ばれる.他 の音声ファイル形式がサンプリングレートなどの情報を持っているのに対し, Raw Soundデータファイルはこのような形式情報をファイル内部に持た ず,純粋な音声データのみを保存している. ファイル名は一般的に.rawで終わる.

   
Sony Multimedia Format

[NEWS]

SONY社のNEWSシリーズのワークステーション(m??)で標準的に利用される音声 ファイル形式である.

音声ファイルは大きなディスク空間を占有するので,無意味に大きい音声ファ イルはMedia Convert ()などでサイズ変換を行うこと.

    
5.1.2 動画ファイル形式

CNSで扱うことのできるファイル形式にはいくつかの種類がある. 機種により扱えるものと扱えないものがあるので注意すること.

   
MPEG (Moving Picture Experts Group)

[O2]

MPEGにより定められた規格で,現在mpeg1とmpeg2があり,CNSではmpeg1のみ扱 える.mpeg1はコンピュータ以外でもVideo-CDなどで利用されている.mpeg2は mpeg1を拡張し,より高品質な動画を保存できるようにした規格で, DVDやCSデジタル放送などで用いられる.現在,CNSでmpeg2は扱えない. ファイル名は一般的に.mpeg,.mpgで終わる.

   
Quick Time

   

[O2,Indy (capture, movieplayer)]

Apple社によって定められた動画ファイル規格で, MacintoshやWindowsなどで広く利用されている. 音声や動画だけでなくテキストやMIDI情報なども同時に扱え, 多様な圧縮,伸長方式に対応している. ファイル名は一般的に.movで終わる.

   
AVI

 

[O2]

Windowsで用いられる標準的な動画ファイル形式である. ファイル名は一般的に.aviで終わる.  

動画ファイルは非常に大きなサイズになる.数秒のファイルでも数メガバイトと いった大きさになるので注意すること.