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2.1 キーボード

``キーボード''は多数のキーからなる コンピュータへの入力を行うハードウェアです. キーにはそれぞれ対応する文字,数字,記号が記されおり, キーを押すことでコンピュータへ入力できます. 次にIBM IntelliStationのキーボードを例にとり, それぞれのキーの位置と呼称および本書での表記を 図2.1に示します.

図 2.1: IBM IntelliStationのキーボード

キーボードには英数字や記号を入力するためのキーと, 操作のために用いる特殊なキーがあります. CNS のキーボードは英字の配置はどれも同じですが, 記号や<CTRL>,<SHIFT>の配置は 機種によって多少異なります. 表2.1にキーの呼称と本書での表記をまとめます.


表 2.1 キーの表記方法と読み
表記 読み方 表記 読み方
<SPACE> スペースキー <RET>,<RET> リターンキー,エンタキー
<BS> バックスペースキー <ESC> エスケープキー
<TAB> タブキー <SHIFT> シフトキー
<ALT> オルトキー <DEL> デリートキー
mac command key コマンドキー [F1] ファンクションキー1
<CTRL> コントロールキー C-g <CTRL>を押しながら`g'を入力
<META> メタキー M-x <META>を押しながら`x'を入力

2.1.1 英数字・記号の入力

2.1.1.1 英小文字の入力

英字キーには大文字のアルファベットが記されていますが, キーを入力すると小文字が入力できます. また,英字キーは日本語入力でローマ字入力をする際にも利用します.

2.1.1.2 英大文字の入力

<SHIFT>を押しながらアルファベットキーを押すと英大文字が入力できます. <SHIFT>は単独で押すだけでは何も入力されません.

また,<CAPS> (または<SHIFT>を押しな がら<CAPS>)を1回押すと, その後に入力する英字がすべて大文字になります. 通常の小文字入力に戻すにはもう一度<CAPS>を押します. <CAPS>が押されている状態で <SHIFT>を押しながら英字キーを押すと,小文字を入力できます.

2.1.1.3 数字・記号の入力

数字キーはアルファベットキーの上段に位置します. 記号キーはアルファベットの右側に位置します. 数字キーや記号キーのキー上部に記されている記号を入力するには, <SHIFT>を押しながらそのキーを押します. 記号には正式名称だけでなく, 慣習的な呼称が日常的に利用されています. 表2.2に記号の読み方をまとめます.


表 2.2: 記号の読み方
記号 読み方 記号 読み方
! エクスクラメーションマーク,びっくりマーク \ 円マーク
@ アットマーク,アット ~ チルダ,にょろ
# シャープ,いげた ` バッククオート,逆引用符,逆クオート
$ ドル,ダラー { } 中かっこ,カーリーブレース,ブレース
% パーセント [ ] 大かっこ,ブラケット,かくかっこ
^ ハット,カレット,やま / スラッシュ,スラ
& アンパサンド,アンド,アンパ " ダブルクオート,二重引用符
* アスタリスク,アスタ,スター,ほし ' シングルクオート,アポストロフィー,ダッシュ
( 左かっこ,かっこ,開きかっこ ; セミコロン
) 右かっこ,こっか,閉じかっこ : コロン
_ アンダーバー,アンダースコア,アンダーライン < 小なり記号,小なり
- マイナス,ひく,ダッシュ,ハイフン , カンマ,コンマ
+ プラス,たす,プラ > 大なり記号,大なり
= イコール,等号 . ピリオド,ドット,てん,ぽち,ピリ
| パイプ,縦棒 ? クエスチョンマーク,はてな
バックスラッシュ,バクスラ,逆スラ    

2.1.2 改行・空白の入力

入力した結果が画面上に文字として現れないキーには <RET>,<TAB>,<SPACE>, カーソルキー (← ↑ ↓ → )があります.

<RET>はキーボードの右側の中段 に位置し,改行を行うために利用します. <TAB>は通常キーボードの左側の中段に位置し, 列揃えや補完([*])を行う際に利用します. <SPACE>は,キーボードの最下段中央に位置する横長のキーで, 空白を入力するために利用します. カーソルキーはキーボードの右に位置し, 画面上に示されている``カーソル'' というマークを 移動させるために利用します.

2.1.3 複数のキーの同時操作

他のキーと組み合わせることでさまざまな操作を行えるキーには <ALT>,<ESC>,<CTRL>,<META>,mac command keyがあります. 同時に押すキーや状況に応じてさまざまな機能を実行できます.

本書では <CTRL>を押しながらxを押すことをC-x, <META>を押しながらxを押すことをM-x, mac command keyを押しながらxを押すことを mac command key+x と表記します.

<META>がない場合には, <ESC>を利用します. <ESC>を利用する場合はキーを押し続けるのではなく, 1度押した後に,xなどのキーを押します.