Wnnでは文章を文節単位で正確な漢字変換を行いますが,
文節が希望通りにならない場合や,希望通りの漢字に変換されない場合には変換
を修正する必要があります.
修正は現在カーソルのある文節に対して行われます.
かな漢字変換の修正に関するキー操作(表3.2)と具体例を示し
ます.
分類 | キー操作 | 意味 |
文節の区切り方の変更 | C-i | 文節を短くする |
C-o | 文節を長くする | |
文節の移動 | C-b | 左の文節への移動 |
C-f | 右の文節への移動 | |
C-a | 行頭の文節への移動 | |
C-e | 行末の文節への移動 | |
文節の再変換 | <SPACE>,C-n | 次候補を出す |
C-p | 直前の候補を出す | |
M-s | 候補の一覧をエコーエリアに表示する | |
変換結果の確定 | <ENTER>,C-l | 変換結果の確定 |
C-k | カーソル以前の文節だけを確定 |
`keiougijukudaigakushounanfujisawakyanpasu'とキーボードから入力し, <SPACE>またはC-wを入力すると, 次のように長い文字列が変換されます.
フェンスの中は空白によって文節に区切られています. この例では,`慶応義塾大学', `小難',`藤沢',`キャンパス'の計4つの文節があります.
はじめに,`慶應義塾大学'と漢字変換を行うために<SPACE>を押して次候補を出し ます.この場合は<SPACE>を1回押した時点で`慶應義塾大学' と変換されます.
C-fで次の文節に移ります. <SPACE>を2回押した時点で`湘南'が変換されます.
変換結果を確定するには,C-lまたは<ENTER>を押します. 確定するとフェンスは消え,ローマ字かなモードに戻ります.
また,C-kを入力すると, カーソルより前の文節を確定し, カーソル以降の文節のみをフェンスモードに残せます.
かな漢字変換の際にM-sを入力すると, 次のようにかな漢字変換での候補の一覧がエコーエリアに表示されます.
ここでC-f,または1を入力して, カーソルを`1.慶應義塾大学'に移し, <ENTER>を押して候補を選択できます.