Emacsの画面は次のような構成になっています(図1.1).
テキストカーソルはその位置に文字を入力できることを表します. カーソルの位置に文字がある場合,白黒反転して表示されます. テキストカーソルの移動は, C-p (Previous:上),C-n (Next:下), C-b (Backward:左),C-f (Forward:右) または矢印キー(↓↑←→)で行います. 行頭へ移動するにはC-a, 行末へ移動するにはC-eを入力します.
英文では単語ごとの移動ができます. 単語単位での左への移動にはM-bを, 右への移動には,M-fを入力します. 日本語では漢字から次の漢字が始まるまでの部分を 便宜的に単語(文節)として扱います. 文単位での移動で先頭に移動する場合は,M-aを入力します. 末尾に移動する場合は,M-eを入力します(表1.2).
基本的なカーソルの移動
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単語,文節,文単位でのカーソルの移動 キー操作 & 意味
M-b & カーソルを左の単語に移動 M-f & カーソルを右の単語に移動 M-a & カーソルを文の先頭に移動 M-e & カーソルを文の末尾に移動
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現在の状態が表示されている場所です. 例えば,[-]はアルファベット入力,[あ]は日本語入力で
あること,-は保存済み,**は変更未保存である ことを示しています. また,ファイル名,編集モード()に関する
情報も表示されます.
<CTRL>や<ALT>または<ESC>を用いてEmacsに命令をする際に利用する場所です. 操作に対する反応が表示されたり, 必要な場合はテキストカーソルが自動的にエコーエリアに移動して, ユーザの入力が促されます. エコーエリアは``ミニバッファ''ともいいます.