SFC CNS GUIDE 2004

4.2 ディレクトリの内容表示 -- (ls)

あるディレクトリの中にどのような ファイルやディレクトリが存在するかを調べるには, lsコマンド(LiSt)を使用します. 次の例ではカレントディレクトリの内容を表示しています.

% ls <ENTER>          ←  lsコマンドでカレントディレクトリの内容を表示
Mail            Wnn             report.tex 
% _

lsコマンドは次のような書式で使用します.

ls [オプション][ディレクトリ名またはファイル名]

引数にファイル名を指定するとそのファイルが, ディレクトリ名の場合にはそのディレクトリの内容が表示されます. ディレクトリ名またはファイル名を省略すると, コマンドを実行したカレントディレクトリの内容が表示されます.

次に,ディレクトリ名もファイル名もを指定しないで lsコマンドを実行して, カレントディレクトリの内容を表示させたのちに, `Mail'ディレクトリの内容を表示させる例を示します.

% ls <ENTER>          ←  lsコマンドでカレントディレクトリの内容を表示
Mail            Wnn             report.tex 
% ls Mail <ENTER> ←  `Mail'ディレクトリの内容を表示
drafts          inbox 
% _

4.2.1 ファイルとディレクトリに情報をつけて表示する

lsコマンドは何もオプションを指定しない場合, ファイルやディレクトリ名を表示するだけで, それらがファイルなのかディレクトリなのかを区別できません. それらを区別して確認するには, -Fオプションを指定します.

-Fオプションを指定すると ディレクトリ名に`/' (スラッシュ)を, 実行できるファイルに`*' (アスタリスク), シンボリックリンク ([*]) に`@' (アットマーク)を添付して表示します.

% ls -F <ENTER>
Mail/           Wnn/            report.tex
% _

4.2.2 すべてのファイルやディレクトリを表示する

あるディレクトリの中のファイルやディレクトリをすべて表示するには -aオプションを指定します. アプリケーションに必要な設定が記載されたファイルなど, 通常あまり利用しないファイルは多くの場合``隠しファイル''にします. UNIXにおける隠しファイルとは, ドット (`.') ではじまるファイルのことをいい, lsコマンドではこれら隠しファイルは閲覧できません. -aオプションを指定すると隠しファイルも含めて表示されます.

ls -a [ディレクトリ名]
% ls <ENTER>        ←  隠しファイルは表示されない
Mail       Wnn        report.tex 
% ls -a <ENTER> ←  -aオプションをつけるとすべてのファイルを表示できる
.               .cshrc          Mail            report.tex 
..              .login          Wnn 
% _

4.2.3 ファイルやディレクトリに関する詳しい情報を表示する

ファイルやディレクトリに関係する詳細な情報を調べるには, -lオプションを指定します.

% ls <ENTER>      ←  ファイルやディレクトリ名の表示
Mail           Wnn            report.tex 
% ls -l <ENTER> ← -l オプションを付加すると詳細な情報を表す
drwx------   4 t00000tf  student  512 12 10 12:19 Mail 
drwxr-xr-x   2 t00000tf  student  512 12 10 12:14 Wnn 
-rw-rw-r--   1 t00000tf  student    0 12 10 12:14 report.tex  
% _

結果は左から 保護モード ([*]), 被リンク数, ファイル所有者のログイン名, ファイルまたはディレクトリの容量, 最終更新日時, ファイルまたはディレクトリ名 を表します.

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