SFC CNS GUIDE 2004

14.4 画像の表示 -- XV

14.4.1 起動と終了

XVは, 対話的に画像の操作, 編集を行えるアプリケーションです. XVの主な機能は, 各種画像ファイル形式の表示や保存, 変換であり, 画像の作成などは行えません.

取り扱える画像ファイル形式を次にあげます. 画像ファイル形式の詳細は [*] を参照してください.

14.4.1.1 起動

次のように入力すると, XVの起動画面が表示されます (図14.9).

% xv & <ENTER>
% _
図 14.9: xvの起動画面
14_XvInitWindow

また, 次のように表示したいファイルを指定してXVを起動すると, 指定した画像がXVの起動画面の代わりにウィンドウに表示されます.

xv [ファイル名] &
注意 XVで扱えない画像ファイル形式を指定した場合, ウィンドウは表示されますが, 画像は表示されません.

14.4.1.2 終了

XVの終了 14_XvQuitIcon
XVを終了するときはコントロールパネルの[Quit]をクリックするか, またはxvのウィンドウ上でqを入力します.

14.4.2 コントロールパネルの機能

ウィンドウの中で右ボタンをクリックすると, XVのコントロールパネルが表示されます (図14.10). ここではコントロールパネルの機能について説明します.

図 14.10: XVのコントロールパネル
14_XvControlWindow

操作ボタン

読み込み 14_XvLoadIcon
[Load]は `xv' ウィンドウ上に, 指定した画像ファイルを読み込んで表示する機能です. コントロールパネルの[Load]をクリックすると, `xv load' ウィンドウ (図14.11) が表示されます. そのウィンドウ内でファイルのリストから該当するファイルを選択しクリックするか, `Load file:' に直接ファイル名を入力して[Ok]をクリックすると, その画像ファイルが `xv' ウィンドウに表示されます.
また, コントロールパネル上部の[Image Size] をプレスして表示されるメニューから画像の表示モードを変更すると, 現在表示している画像をルートウィンドウにも表示できます. なおこの場合は, 画像を表示していた `xv' ウィンドウは消えます.
図 14.11: `xv load' ウィンドウ
14_XvLoadWindow
図 14.12: `xv save' ウィンドウ
14_XvSaveWindow
保存 14_XvSaveIcon
[Save]は現在 `xv' ウィンドウに表示されている画像をファイルに保存する機能です. コントロールパネルの[Save]をクリックすると `xv save' ウィンドウ (図14.12) が表示されます. `xv save' ウィンドウ内で画像ファイル形式 (Format) と色形式 (Colors) を選択します. 該当するファイル名をクリックするか, `Save file:' に直接ファイル名を入力して[Ok]をクリックすると, 選択した画像ファイル形式で画像が保存されます. 拡張子はFormatを選択した時点で自動的につけられます.
また, 画像が表示されている `xv' ウィンドウの大きさを変えることによって, 画像の拡大縮小を行えます.

取り込みボタン

取り込み 14_XvGrabIcon
[Grab]はウィンドウダンプを取る機能です. コントロールパネル上の[Grab]をクリックすると, `xv grab' ウィンドウ (図14.13) が表示されるので, 取り込みたい内容によって次のように操作します.
1つのウィンドウ全体を取り込む
`xv grab' ウィンドウの中の[Grab]をクリックし, 取り込みたいウィンドウの上でマウスの左ボタンをクリックすると, そのウィンドウのみが取り込まれる (ウィンドウダンプ). ルートウィンドウをクリックすると画面全体が取り込まれます (ルートウィンドウダンプ).
ある範囲を指定して取り込む
`xv grab' ウィンドウの中の[Grab]をクリックし, マウスの中ボタンをドラッグすると, プレスした場所を始点に点線の枠が表示されます. 枠の大きさを調節して取り込みたい範囲を囲んで, マウスボタンをリリースすると, その範囲だけが取り込まれます.
指定時間後の画面を取り込む
`xv grab' ウィンドウの中の `Delay: 0 seconds' と書かれた部分に数字を入力し, [AutoGrab]をクリックすると, 指定した秒数後にマウスカーソルが指しているウィンドウを自動的に取り込みます.
xvのウィンドウを隠す
ルートウィンドウなどを取り込むときに, XV関連のウィンドウを隠したい場合には, `xv grab' ウィンドウの中の `Hide XV windows' をクリックしておきます.
図 14.13: `xv grab' ウィンドウ
14_XvGrabWindow
注意 マウスの中ボタンをドラッグしてウィンドウダンプを取るときは, 中ボタンをリリースすると同時に取り込みがはじまります.

編集ボタン

切り取り 14_XvCropIcon
[Crop]はXVの画面に表示されている画像の一部分を切り取る機能です. XVのウィンドウ上で左ボタンをドラッグすると点線の枠が表示されます.
この状態で, コントールパネル左下の[Crop]をクリックすると, 枠で囲った部分だけが切り取られます. [UnCrop]はCrop操作の取り消しを行います. また, [AutoCrop]は表示画像に同一色の余白がある場合, その部分を自動的に切り捨てます.
縮小,拡大 14_XvEnlargeIcon
表示している画像全体を縮小,拡大します.
回転 14_XvRotateIcon
表示している画像全体を90度回転します.
反転 14_XvInvertIcon
指定した範囲を縦,横に反転します. 範囲を指定していない場合, 画像全体を反転します.

プルダウンメニュー

Image Info

現在表示されている画像ファイルに関する情報を得る機能です. コントロールパネル上部にある [Windows]から[Image Info]を選択するか, コントロールパネル上でiを入力すると `xv info' ウィンドウが表示されます. このウィンドウには現在表示されている画像に関する情報が示され, その画像に変化があるたびに書き替えられます. 再度同じ操作を行うと `xv info' ウィンドウは閉じます.

Color Editor

現在表示されている画像の色調などの変更を行う機能です. コントロールパネルの[Windows]から[Color Editor]を選択するか, またはコントロールパネル上でeを入力すると `xv color editor' ウィンドウが表示されます. このウィンドウには, RGBの設定やイメージの修正を行うためのさまざまな項目があるので, これらを変更することによって画像の修正を行えます.

Algorithms

Algorithmsは, 画像にぼかしやエンボス化などの特殊効果を与える機能です. コントロールパネル上部の[Algorithms]をプレスして表示される プルダウンメニューに特殊効果の種類が表示されるので, 利用したい効果を選択してリリースします.

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