SFC CNS GUIDE 2004

1.3 作業のながれ

1.1に示す通り, LaTeXによる文書整形の手順は 大きく分けて4つのステップがあります.

図1.1: LaTeXによる文書整形の手順
01_FlowChart
  1. ソースファイルの記述

    LaTeXを利用するには,文書に加えてLaTeXに 文書整形の指示を与えるための``コマンド'' をファイル内に記述する必要があります. このようなファイルをLaTeXの``ソースファイル''といいます.

    ソースファイルはEmacs ([*]) のようなテキストエディタを利用して作成します.

  2. LaTeX処理

    ソースファイルから文書整形されたファイルを作成するには, ソースファイルをLaTeX処理します. LaTeX処理を行うにはplatexコマンドを実行します.

    platex [texファイル]
    

    platexコマンドによってソースファイルの内容がLaTeX処理され, 整形された文書イメージがファイルに書き込まれます.

    % platex report.tex <ENTER>
    This is pTeX, Version p2.1.5, based on TeX, Version 3.14159(JIS)(Web2c 7.0)
    (report.tex
    pLaTeX2e <1997/07/02>+1 (based on LaTeX2e <1996/12/01> patch level 0)
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jarticle.cls
    Document Class: jarticle 1998/10/13 v1.1n Standard pLaTeX class
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jsize10.clo)) (report.aux) [1]
    (report.aux) )
    Output written on report.dvi (1 page, 216 bytes).
    Transcript written on report.log.
    % _
    

    再びプロンプトが表示されてLaTeX処理が成功して終了します. プロンプトが表示されない場合には,ソースファイルに問題があり ``エラーモード''に入っている可能性があります. エラーモードから復帰する方法については,[*]を参照してください.

    また,LaTeX 処理を行うと,DVIファイルの他に`.aux'や `.log'といった拡張子のファイルも生成されます.これらのファイル はいずれもLaTeXが目的に応じて出力しているものです.

    関係するファイルのうち, auxファイルとlogファイル,tocファイルは不必要なファイルで DVIファイルが正常に作成された場合は消去してかまいません. また,DVIファイルもtexファイルから再度作成できるので, しばらく印刷する必要がないのであれば削除してください.

  3. 文章の整形イメージを

    LaTeX処理が成功すると,文書の整形イメージがDVIファイルに書き込まれます. このDVIファイルを画面に表示することで,希望通りの出力が得られている かどうかを確認できます.これを``プレビュー''といいます. CNS ではxdviコマンドを実行してDVIファイルのプレビューを行います. なお,xdviの操作の詳細については[*]を参照し てくさい.

    xdvi [DVIファイル] &
    
  4. 印刷

希望通りの文書イメージが完成したら, 印刷には,DVIファイルをCNS のプリンタで印刷できるPS形式に変換します.DVIファイルのPS形式への変換には,dvi2psコマンドと出力の リダイレクション([*])を組み合わせて行います. 次に書式と実行例を示します.

dvi2ps [DVIファイル] > [PSファイル]


% dvi2ps filename.dvi  > filename.ps <ENTER>
@(#)dvi2ps (j-version) 2.0j(beta1)
[/usr/local/share/dvi2ps/dvi2.ps][/usr/local/share/dvi2ps/font/ascfix-m.ps]
Prescanning ....................
Reading font info ...............................................
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8[figure.eps] ] [9] [10]
% _

ページ数や文書中で貼り込まれたEPSファイル名などが表示され, PSファイルが生成されます. PSファイルは lprコマンドで印刷できます.

lpr -P[プリンタ名] [PSファイル]

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