レポートを書いていると参考書などからの引用をすることがあります.ここでは 引用のレベルに応じた引用の整形方法について説明します.
一般に単語単位での引用にはシングルクォート`シングルクォート'や ダブルクォート``ダブルクォート''を用います.
LaTeXにおけるシングルクォート,ダブルクォートの記述方法と出力例を次に 示します. ダブルクォートには"ではなく``と''の ようにそれぞれバッククォートとシングルクォートを2つずつ並べて用います..
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ハイフン記号を引用に利用することもできます.ハイフン記号はいくつかつなげて並べる ことで,微妙な線の長さを調節できますが,並べられるのは3個までです. 出力例とおもな利用目的を表3.1に示します.
文単位での引用にはquote環境を利用します.これは文章領域の左右を 狭くして引用であることを表します.quote環境の出力例を次に示します.
短い文単位の引用ではなく,いくつかの段落を持つ長めの文章を引用する際には quotation環境を利用します.quotation環境は quote環境と同じように文章領域の左右を狭くするとともに段落最 初の字下げも行います.次にquotation環境の例を示します.
通常は文章の引用にはquote環境やquotation環境を利 用しますが,ここでは詩などの引用に向いているverse環境を説明 します.
verse環境はquotation環境とは逆に,段落の最初の行 以外を字下げして引用します.またquote環境同様,段落間には縦 方向の空白が挿入されます.次にverse環境の出力例を示します.