2003 CNS GUIDE
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3.2 引用する

レポートを書いていると参考書などからの引用をすることがあります.ここでは 引用のレベルに応じた引用の整形方法について説明します.

3.2.1 単語単位で引用する

一般に単語単位での引用にはシングルクォート`シングルクォート'や ダブルクォート``ダブルクォート''を用います.

3.2.1.1 single quote, double quote

LaTeXにおけるシングルクォート,ダブルクォートの記述方法と出力例を次に 示します. ダブルクォートには"ではなく``と''の ようにそれぞれバッククォートとシングルクォートを2つずつ並べて用います..

3.2.1.2 ハイフン記号の扱い

ハイフン記号を引用に利用することもできます.ハイフン記号はいくつかつなげて並べる ことで,微妙な線の長さを調節できますが,並べられるのは3個までです. 出力例とおもな利用目的を表3.1に示します.


表 3.1 ハイフン記号

3.2.2 文単位で引用する

文単位での引用にはquote環境を利用します.これは文章領域の左右を 狭くして引用であることを表します.quote環境の出力例を次に示します.




3.2.3 段落ごと引用する

短い文単位の引用ではなく,いくつかの段落を持つ長めの文章を引用する際には quotation環境を利用します.quotation環境は quote環境と同じように文章領域の左右を狭くするとともに段落最 初の字下げも行います.次にquotation環境の例を示します.




3.2.4 変わった引用

通常は文章の引用にはquote環境やquotation環境を利 用しますが,ここでは詩などの引用に向いているverse環境を説明 します.

verse環境はquotation環境とは逆に,段落の最初の行 以外を字下げして引用します.またquote環境同様,段落間には縦 方向の空白が挿入されます.次にverse環境の出力例を示します.