Webページにおかれているアクセスカウンタや訪問者リストなどは,SSI (Server Side Includes) の機能を利用して作成できます. ここではSSIの概念や記述の方法を説明し,利用例を紹介します.これらの機能の詳細は,市販の参考書 などを参照してください.
SSIとはHTML文書中に特殊なHTMLのコメントを挿入することにより,サーバ内で特殊なHTMLのコメントの記述を解釈して,指定したコマンドの実行結果や,指定したファイルにその部分を置き換える機能です.
通常,Webブラウザからページの送信要求を受けると,Webサーバは指定されたファイルの内容をそのまま Webブラウザに送信します.しかし,拡張子が`.shtml'であるファイルの送 信を要求受けた場合,ファイル中に次のようなHTMLのコメントを挿入することにより,サーバ側がコメントの場所に実行コマンドの 結果などに置き替えてWebブラウザに向けて 送信します(図4.6).
ページの中にSSIの記述をするには,次の書式を用います.
<!--#COMMAND TAG1="VALUE1" TAG2="VALUE2" [...]-->
COMMANDには次のものが指定できます.
<!--#config errmsg="エラーメッセージ"--> SSIでエラーが発生した場合、ここで設定したメッセージが出力される。 <!--#config timefmt="%y/%m/%d/%H:%M"--> #echoや#flastmodで日時を表示する際の形式指定。
このファイルの名前は<!--#echo var="DOCUMENT_NAME" -->です.
現在時刻は<!--#echo var="DATE_LOCAL" -->です.
来訪者リスト<p>
<!--#include VIRTUAL="list.txt">
このページは <p>
<!--#flastmod VIRTUAL="list.html" -->に更新されました.
link.htmlは<p>
<!--#flastmod VIRTUAL="/~t02000tf/link.html" -->
に更新されました.
現在時刻は<!--#exec cmd="date" --で>す<br>
あなたは<!--#exec cgi="counter.cgi" -->人目のお客様です.