文字コードはOS やアプリケーションなどによって 異なる場合があります(). Emacsではどの 文字コードであっても読み書きできるので,文字コードの種類を気にする必 要はありませんが,LaTeXなどのように特定の文字コードでしか利用できないアプリ ケーションではファイルを適切な文字コードに変換する必要があります. 日本語テキストの文字コード変換を行うには,nkfコマンド(Network Kanji Filter)を利用します.
-e | 変換結果をEUC-JPで出力する |
-j | 変換結果をISO-2022-JPで出力する |
-s | 変換結果をShift-JISで出力する |
-u | 変換結果のバッファリングを行わない |
nkfコマンドは,入力ファイル名に指定されたファイルについて は,3つのうちどのコードで日本語を扱っているかを自動的に判断するので,どのコードで出力するかをオプションで指定してください.
次に,`report.tex' (ISO-2022-JPとなっている)を Shift-JISに変換する例を示します.
% nkf -s report.tex > report-sjis.tex <ENTER> % _
これで,`report.tex'が,Shift-JISで `report-sjis.tex'という名前で保存されます.また Emacsを利用しても漢字コードの変換ができます().
Windows やMac OS で作成したファイルをUNIX で編集する場合に,ファイルの改行コード()が違う場合,UNIX の改行コードに 変換する必要があります. nkfコマンドに`-Lu'オプションを 指定することによって,UNIX の改行コードに変換します.
また,Windows の改行コードに変換するには`-Lw' オプションを,Machintosh の改行コードに変換するには`-Lm' オプションを指定します.
% nkf -Lu report.tex > report-unix.tex <ENTER> ← UNIX の改行コードに変換 % nkf -Lw report.tex > report-win.tex <ENTER> ← Windows の改行コードに変換 % nkf -Lm report.tex > report-mac.tex <ENTER> ← Machintosh の改行コードに変換 % _