コマンドの表示結果やファイルの内容を見たいとき,1画面に収まりきらずにスクロールしてしまい最初の部分が見 えなくなるときがあります. その場合には,moreや less コマンドを利用します.
% more kadai.txt <ENTER> 人間環境整合論 私たちは毎日快適な大学生活をおくっている. この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫 が凝らされているのだろうか. \colorbox{black}{\textcolor{white}{-- 継続 --(2%)}} ← ファイル全体のデータ量の何%を表示しているかを表す % less kadai.txt <ENTER> 人間環境整合論 私たちは毎日快適な大学生活をおくっている. この湘南藤沢キャンパスの環境を整えるのにはどんな工夫 が凝らされているのだろうか. \colorbox{black}{\textcolor{white}{kadai.txt}} ← 表示しているファイル名を表す
moreコマンドと lessコマンド はファイルを1画面分ずつ分割して表示し,そこで1度ユーザからの入力を待ちます.
コマンドの後に引数としてファイル名を指定します.
moreコマンド,lessコマンドを 実行中にユーザが入力できるキー操作を 表5.2に示します.
ファイルを最後まで表示し終った後,moreコマンドは自動的にプロンプトを表示するのに対し,lessコマンドは最後まで表示し終っても ユーザがqを入力しない限り,プログラムを終了しません.
キー | 動作 |
<SPACE>,C-v | 1画面分スクロールし,次ページを表示 |
b | 1画面分バックスクロールし,前ページを表示 |
d | 半画面分だけ画面がスクロール |
u | 半画面分だけ画面がバックスクロール (moreの場合は使えない) |
<ENTER>,C-n | 1行だけ画面がスクロール |
y,C-p | 1行だけ画面がバックスクロール |
g,< | ファイルの先頭へ移動 |
G,> | ファイルの末尾へ移動(moreの場合移動後終了) |
/文字列 | 指定した文字列をカーソル以降で検索 |
?文字列 | 指定した文字列をカーソル以前で検索 |
n | 文字列の再検索 |
h | ヘルプを表示 |
q | 終了 |