2003 CNS GUIDE
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18.7 スペルチェック

Emacsには英単語のスペルミスをチェックする機能があります. スペルチェックは,単語,指定範囲内,バッファ全体,入力した文字列と,目的に合わせて範囲を指定できます.

表示されているバッファ全体のスペルチェックをするには M-x spell-bufferと入力し,<ENTER>を押します.エコーラインに次のように表示され,バッファの先頭からスペルチェックがはじまります.

Checking spelling of buffer....
例えば,domainをdomeinと入力していた場合,エコーラインに次のように表示 されます.
`domein' not recognized; edit a replacement:  domein_
その単語が正しければ,ここで<ENTER>を入力します.間違っていれば`edit a replacement:'の後の単語(この例では`domein'→`domain')を 訂正してから<ENTER>を押します. エコーラインに次のように表示されます.
Query replacing \bdomein\b with domain: (? for help)
ここで,yか <SPACE>を押すと置換がはじまり,その単語が現れ るたびに訂正するかを確認されます. nか <ENTER>を押すと置換しません. 1つの単語の置換が終ると,次のスペルミスした単語にカーソル が移動します. 対話型置換の応答の仕方は文字列置換と同様です(表18.3).なお,テキストが日本語だとスペルチェックは正し く機能しません. 表18.4にスペルチェックに関するコマンドを示します.

表 18.4 スペルチェック
コマンド 意味
M-x spell-word カーソルの位置,または右にある単語のスペルチェックを行う
M-x spell-region 現在指定されているリージョンに含まれる単語のスペルチェックを行う
M-x spell-string エコーエリアに入力した文字のスペルチェックを行う
M-x spell-buffer 現在編集しているバッファに含まれる単語のスペルチェックを行う