2003 CNS GUIDE
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16.1 ネットワークを経由したコンピュータの遠隔利用

ネットワークを利用すると,ネットワークに接続された他のコンピュータを利用できます. このとき自分が実際に利用しているコンピュータのことを ``ローカルホスト'' といい,遠隔利用しているコンピュータのことを ``リモートホスト'' といいます.

また,リモートホストにログインすることを ``リモートログイン'' といいます. CNS にはリモートログインをして,作業をするための専用サーバがあります. CNS で利用できるサーバについては 表16.1 を参照してください.

表 16.1 リモートログイン用のサーバ
サーバ名 用途
ccz00 コミュニケーションサーバ
ccz01
ccz02
ccz03 コミュニケーションサーバデータベースサーバ
webedit CGIなどの設定動作確認用サーバ
mail メールサーバ

ここではこの中でもっとも安全な s系コマンド の使い方を説明します. ファイルのコピー(scp)については[*] を参照してください.

16.1.1 sshコマンド

sshコマンドを用いた通信の内容はすべて暗号化されます. sshはSecure SHellの略で,パスワードだけでなく ログイン後の通信内容も暗号化されてやりとりされるので,安全にリモートホストと通信できます.

次にsshコマンドを利用して ccz01サーバでプログラムを実行する例を示します.

% hostname <ENTER>
ccz00
% ssh ccz01 hostname <ENTER>
t03000tf's password: <ENTER>
ccz01
% hostname <ENTER>
ccz00
% _

sshコマンドは次のように利用します.

ssh [オプション] [ホスト名] [実行するコマンド]

実行するコマンドを省略すると,sshコマンドは sloginコマンドと同じ動作をします.

sshコマンドは `-l'オプションを利用することで リモートログインするアカウントを指定できます. 例えば,あるコンピュータから別のコンピュータに リモートログインする場合に -lオプションを利用します.

ssh -l [ログイン名] [ホスト名] [実行するコマンド]
% whoami  <ENTER>
t03000tf
% ssh -l s03000hf ccz01 whoami  <ENTER>
Password: <ENTER>
Last login: Mon Apr 14 11:29:42 2003 from otwo48
s03000hf
% _
sshコマンドを使ってはじめてのサーバーへログインする場合,`The authenticity of host 'ccz01.sfc.keio.ac.jp (133.27.4.211)' can't be established. RSA1 key fingerprint is 3a:88:42:19:6c:4e:a6:3e:64:f7:e8:f3:fe:7c:d7:eb. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?' というメッセージが表示されます. このメッセージはそのサーバを信用するかどうかの確認なので,yesと入力して\ENTERkey を押してください.