Emacsの画面は次のような構成になっています(図10.1).
テキストカーソルはその位置に文字を入力できることを表します. カーソルの位置に文字がある場合,白黒反転して表示されます. テキストカーソルの移動は,C-p (Previous:上),C-n (Next:下),C-b (Backward:左),C-f (Forward:右) または矢印キー(↑ ↓ ← →)で行います. 行頭へ移動するにはC-a,行末へ移動するにはC-eを入力します.
英文では単語ごとの移動ができます. 単語単位での左への移動にはM-bを,右への移動には,M-fを入力します. 日本語では漢字から次の漢字が始まるまでの部分を 便宜的に単語(文節)として扱います. 文単位での移動で先頭に移動する場合は,M-aを入力します. 末尾に移動する場合は,M-eを入力します(表10.2).
表 10.1 基本的なカーソルの移動
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表 10.2 単語,文節,文単位でのカーソルの移動
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現在の状態が表示されている場所です. 例えば,[--]はアルファベット入力,[あ]は日本語入力で あること,--は保存済み,**は変更未保存である ことを示しています. また,ファイル名,編集モード()に関する 情報も表示されます.
<CTRL>や<META>を用いてEmacsに命令をする際に,利用する場所です. 操作に対する反応が表示されたり,必要な場合はテキストカーソルが自動的にエコーエリアに移動して,入力を促されます. エコーエリアは``ミニバッファ''ともいいます.