2003 CNS GUIDE
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3.2 情報の識別

3.2.1 Webブラウザ

Webサーバ上で発信されているWebページを閲覧するためのソフトウエアを,``Webブラウザ''といいます. WebブラウザはHTML ファイルを解析し,その結果を画面に表示します.

Webの仕組み
図 3.1 Webの仕組み

3.2.2 URL

Web上で公開されている情報を閲覧するためには目的の情報がある場所を指定します. その場所を指定するために `URL' (Uniform Resource Locator)を用います. URLは,インターネット上にある情報の場所を指定するための規約です.

SFCのWebページを表すURLは次のような形になります.

http://www.sfc.keio.ac.jp/

URLの書式は次のようになっています.

[スキーム名]://[サーバ名]:[ポート番号]/[パス名]

スキーム名
情報ソースの種類を指定します. HTTP (HyperText Transfer Protocol) はWebサーバと Webブラウザで通信をするための取り決めです. この他にもスキーム名としては,FTP (File Transfer Protocol)などがあります.

サーバ名
Web上で公開されているホスト名,またはIPアドレスを指定します. 例えばSFCのWebサーバであれば`www.sfc.keio.ac.jp'やIPアドレスを用いて`133.27.4.212'と指定します.

ポート番号
スキームごとに標準的に利用される番号が決まっています.例えば,httpなら80, ftpなら21などがあります. ポート番号を省略すると標準のポート番号を用います.

パス名
スキーム名,サーバ名とポート番号で指定された Webサーバ内での情報の場所を示します.

3.2.3 ハイパーリンク

Webの最大の特徴と言えるものが``ハイパーリンク''です.ハイパーリンクとは,Webブラウザで選択した場所のWebページへと移動できる仕組みのことです. ハイパーリンクは``リンク''と略され,ハイパーリンクを作成することを``リンクを張る''などと表現します. Web上でハイパーリンクが無数に存在していることから Web (蜘蛛の巣状)と表現され,World Wide Webの由来ともなっています.

Webページだけではなく画像,音声,映像,プログラムファイル などにもハイパーリンクを張れます. リンクを張った先のファイルが存在する場合,Webサーバから自分の使用しているコンピュータにファイルをコピーできます. このことを``ダウンロード'' (Download)といいます. また,自分の使用しているコンピュータからWebサーバにファイルをコピーすることを ``アップロード'' (Upload) といいます.