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3.2 文字入力のモード

Emacsには,さまざまな形式のファイルを作成する際の環境を提供する編集モー ドがあります. ``マイナーモード''は文字入力を行う際の細かい設定で, 複数を同時に利用できます. 次におもなマイナーモードを示します.

3.2.1 文字の上書き -- (M-x overwrite-mode)

通常の設定文字はカーソルのある場所の直前に挿入され, カーソル位置の文字は上書きされません. カーソルの位置に文字を上書きして入力したいときは `Overwrite'モードを利用します.

ON/OFFの切り替えはM-x overwrite-modeと入力するか, Insertキーを押します. OverwriteモードがONの場合は,モード行のメジャーモードの 右に`Ovwrt'と表示されます.

3.2.2 改行位置の統一 -- (M-x auto-fill-mode)

数行にわたって文章を入力している際に改行位置をそろえたい場合は, `Auto fill'モードを利用します. 入力する行がある一定の文字数よりも長くなったら, 改行を入れて行の長さを自動的にそろえます. 日本語では約35文字のところで改行されます.

ON/OFFの切り替えはM-x auto-fill-modeを入力して行います. Auto fillモードがONの場合,モード行のメジャーモードの右にFillと 表示されます. 行の長さを変更するには,改行したい段落までカーソルを 移動しC-u C-x fまたはM-qを入力します.

1行が長いファイルの場合,電子メールで送ると文字化けしたり, LaTeXで処理できないなどの問題が起こることがあります. 1行が一定の文字数よりも長くなったときには, 適宜改行を入れるようにしてください.