UNIXの操作/UNIXでのファイル・ディレクトリ操作/ファイルの削除 rm


ファイルを削除するときにはrmコマンド(Re Move)を使用します.次にrmコマンドの実行例を示します.


%ls <RET>ファイルの確認
Mail Wnn test report.tex
%rm report.tex <RET>rmコマンドを用いてファイルを削除
%ls <RET>ファイルが削除されたことを確認
Mail Wnn test
%cd test <RET>`test'ディレクトリに移動
%ls <RET>
kadai1.tex kadai2.txt kadai3.txt report.tex
%rm kadai1.tex report.tex`1.tex',`report.tex'を削除する
%ls <RET>
kadai2.txt kadai3.txt
%rm * <RET>ワイルドカードも使える
%ls <RET>
% _

一度rmコマンドを使って削除したものは,復元できないので注意してください.ファイルの指定にはワイルドカードを用いることもできますが,誤ってファイルを削除してしまう可能性があります.次にその実行例を示します.
%ls <RET>
kadai1.tex kadai2.txt kadai3.txt report.tex
%rm * .txt <RET>誤って`*'と`.txt'の間に空白を入れた
%ls <RET>`rm *'が実行され,ファイルがすべて消えた
% _

ワイルドカードを用いてrmコマンドを実行する場合には, lsコマンドを利用して確認してください.

%ls * .txt<RET>`*'と`.txt'の間に空白が入るのは誤り
kadai1.tex kadai2.txt kadai3.txt report.tex
%ls *.txt <RET>誤りを直して確認
kadai2.txt kadai3.txt
%rm *.txt <RET>lsrmに置き換えてコマンドを実行
%ls <RET>
kadai1.tex report.tex

なお,rmコマンドでのファイルの指定方法は絶対パス,相対パスのいずれでもかまいません.

rmコマンドは次のような書式で使用します.


%rm [オプション] [ファイル・ディレクトリ名] <RET>


オプションは省略できます.`ファイル・ディレクトリ名'には複数のファイルを指定しても,ワイルドカードによる指定でもかまいません.


ディレクトリを削除する
`-r'オプションを指定すると,ディレクトリを削除できます. -rオプションは指定したディレクトリの中にあるファイル・ ディレクトリをすべて削除するので注意してください。

rm -r [ディレクトリ名]
%ls -F <RET>
Mail/ Wnn/ report.tex testdir/
%rm -r testdir <RET>
%ls -F <RET>
Mail/ Wnn/ report.tex


ファイル・ディレクトリを削除する前に確認のメッセージを表示する
rm -i [ファイル名]
%rm -i report.tex <RET>
report.texを消去しますか(yes/no)? y <RET>
% _
何もオプションを指定しない場合,rmコマンドを誤って実行してしまい必要なファイルを削除してしまうことがあります.`-i'オプションを指定することで,ファイルの削除前に確認のメッセージを求められます.

書き込み禁止のファイルを確認なしで削除を行う
`-f'オプションを指定することで,ファイルが読み込み専用であっても,確認をせずに削除できます.
rm -f [ファイル名]
%ls -l保護モードを確認.
-r--r--r-- 4 t01000tf 512 Dec 10 12:19 file1
-r--r--r-- 2 t01000tf 512 Dec 10 12:14 file2
%rm file1読み込み専用なので,削除前に確認される
rm:file1: 書き込み保護 444 ですがよろしいですか(yes/no)? y <RET>
%ls -l
-r--r--r-- 2 t01000tf 512 Dec 10 12:14 file2
%rm -f file2 <RET>`-f'オプションをつけると確認されない
%ls -l
% _

ただし,ファイルの所有者が他人である場合には削除はできません.