CNSには数多くのコンピュータが存在するが,機種によってその機能は異なる.それぞれのコンピュータ独自の機能,特徴を理解し,目的に応じて使い分ける.CNSのコンピュータはUNIX,Windows,Macintoshという3種類の環境に分類される.
ここでは,この3種類の環境の各コンピュータが提供しているサービスについて説明する.
UNIX環境には,本体に接続されたディスプレイ,マウス,キーボードによってユーザが直接操作できるコンピュータ(表1.1)と,目的に応じて,ネットワークを経由して利用するコンピュータ(表1.2)がある.
コンピュータをネットワークに接続したとき,個々のコンピュータをホストという.自分が使っているコンピュータをローカルホストと呼び,ネットワークを介して接続されている他のコンピュータをリモートホストと呼ぶ.
それぞれのコンピュータは固有の名前である`ホスト名'を持っている.ホスト名は,ディスプレイや本体,キーボードの見やすい場所に貼られているシールに記載されている.CNSでは,ホスト名を英文字と数字で表し,英文字は機種ごとに固有である.例えば Sun Ultra 30 (zz???) の場合,zz000のように`zz'で始まり,3桁の数字が続くように決められている.コンピュータを介してコミュニケーションするときなどに,このホスト名が必要となる.
直接操作できるコンピュータは,メディアセンター(1階オープンエリア,語学セクション,新オープンエリア,3階グループ学習室など)および各特別教室(k18,e17,i18,o17,λ11,λ18)に設置されている.これらのコンピュータは,電子メールの利用やレポートの作成など,一般の利用方法以外に,機種によってそれぞれ特徴を持っている.例えば,Silicon Graphics社のコンピュータ(indy??,otwo??)は,画像や音声,動画の処理に優れており,Sun Microsystems社のコンピュータ(zz???,u???)は,Javaによるプログラミングに優れている.
表1.1に各コンピュータについて,ホスト名,場所を示す.なお,表ではメディアセンターを`MC'と表記する.
ネットワーク経由で利用するコンピュータは,統計処理など他のコンピュータにはない機能を持っており,直接操作できるコンピュータからrloginコマンドを使って利用する.また,家からモデムなどを使ってCNSを利用するときにもこれらのコンピュータを利用する.表1.2に各コンピュータについて,ホスト名を示す.また,これらのコンピュータをサーバマシンと呼ぶ.
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Windows環境のコンピュータは,メディアセンター1階ワークステーションルームA/Bに設置されている(WindowsNT).また,メディアセンターCNSコンサルタントではラップトップコンピュータの貸し出しを行っている(Windows98).ラップトップコンピュータは,各教室に設置されている情報コンセントを利用した接続や,WaveLANと呼ばれる無線LANを利用した接続によってCNSを利用できる.
Windows環境のコンピュータでは,Microsoft Officeを利用して文書の作成や表計算,プレゼンテーション資料の作成などを行える.また,JMP INという統計処理ソフトウェアや,ワークステーションルームA/BにあるWindowsNTのコンピュータでは日経テレコン21というデータベースを利用できる.これらの操作方法については,SFC データベースガイドで説明されている.
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Macintosh環境のコンピュータは,メディアセンター1階オープンエリアおよびλ21に設置されている.Macintoshは,画像を扱う作業に適しており,スキャナを利用して写真やイラストをコンピュータに取り込める.また,λ21特別教室では,シンセサイザに接続されたMacintoshによって作曲や演奏を行える.メディアセンターのMacintoshでは,ビデオから画像を取り込み,編集してHi8やDV (デジタルビデオ)などへ保存できる.これらの作業については,SFC AVガイドで説明されている.
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