SFC CNS GUIDE 2004

CNSガイドとは

SFC-CNSとは湘南藤沢キャンパス-キャンパスネットワークシステム(Shonan Fujisawa Campus - Campus Network System)の略称です.以降,SFC-CNSを`CNS'と表記します.コンピュータ同士を接続し,互いに情報を交換できる環境を``ネットワーク''といいます. CNSの大きな特徴は,コンピュータの台数や,その性能,機器の種類の多様さなどではなく,そのネットワークの規模にあります.コンピュータはそれぞれ独立した多彩な機能を持ち,さまざまな情報を扱っていますが,ネットワークを通じて他のコンピュータと接続しあい,機能をあわせることで,大きな可能性がうまれます.一方で,大きなネットワークを利用することは,多人数で環境を共有していることです.そのため,より一層セキュリティなどに配慮する責任も生じます.このCNSガイドを通じてみなさんがCNSをよく理解することを期待しています.

 

2004年度版CNSガイドのねらい

CNSガイドはSFCの新入生を対象としています. 本書ではコンピュータを学習するために必要となる基礎的な知識や コンピュータを利用するための操作方法, ネットワークの利用方法などを説明します.

コンピュータは一般の家電製品などと異なり, ある1つの目的のために作られているのではなく, あらゆる情報を扱うために,多くの機能を備えています. そのため,コンピュータの学習では, ひとつひとつの機能の利用方法を覚えることと, コンピュータ自体の概念を知ることの両方が 重要です. そのため,本書ではコンピュータの操作だけでなく, CNSだけにとどまらないコンピュータとネットワークの仕組みについての知識も 合わせて説明します. よって, コンピュータ操作において,表層的ではない知識を得て,変化してい く環境にも柔軟に対応できる知識を身につけてもらうことを目的と しています.

本書の構成

本書とオンライン版CNSガイドの構成を 次に示します. 背景がグレーの部は紙版に掲載されており, 白の部はオンライン版のみに掲載されている部であることを示します.

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次に,各部の内容について説明します.

第1部 CNSの基本 では,CNSを利用する上で知っておかなければな らない事項や,CNSで利用できる施設やサービスを説明します.

第2部 UNIX, 第3部 Windows , 第4部 Mac OSでは, 基本的なコンピュータの利用方法やCNSに特化した利用方法を, CNSで利用できる各OS別に説明します. UNIXの部に説明してある内容をよく理解するようにしてください. また,UNIXの応用的な使用方法についてはオンライン版のみ掲載してあります.

第5部 ラップトップ では, ラップトップコンピュータからCNSのサービスを利用する方法や, その設定方法を説明します.

第6部 Emacs, 第7部 電子メール, 第8部 印刷 では, CNSにておいて利用頻度の高い事項を詳細に説明します.

第9部 CNSのさまざまな利用 では, 授業などで使用するCNSのサービスの利用方法について説明します.

続いて,応用的な内容をオンライン版CNSガイドにのみ掲載します. 第10部 Webでは,WWWにおける情報公開に関する 技術であるHTMLやCSSなどを説明します. 第11部 LaTeXでは,論文やレポートの 記述で用いられているLaTeXを説明します.

最後に, 付録にはCNSのコンピュータ環境の詳細情報を掲載します.

本書の表記

本書では,キーボードからの英字入力を`a,b,c'のようにモノスペース(等幅フォント) で示します. キーボード上に書かれている`Shift'などの英字以外のキー表記は 小なり記号(`<')と大なり記号(`>')で囲まれたモノスペース(等幅フォント)か,キーの絵を用います. キーの呼称と,本書での表記を次の表にまとめます.

表1 キーの表記方法と読み
表記 読み方 表記 読み方
<ENTER> エンターキー <ENTER> リターンキー
<BS> バックスペースキー <ESC> エスケープキー
<TAB> タブキー <SHIFT> シフトキー
<ALT> オルトキー <DEL> デリートキー
mac command key コマンドキー(Macintosh) <SPACE> スペースキー
<CTRL> コントロールキー C-g <CTRL>を押しながら`g'を入力
[F1] ファンクションキー1 M-x <ALT>を押しながら`x'を入力

<CTRL>を押しながらxを押すことをC-x<ALT>を押しながらxを押すことをM-xmac command keyを押しながらxを押すことを mac command key +x と表記します. また,M-xは,<ESC>を1度押した後にxキーを 押す方法もあります.

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